最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

毒々しくも見えるジューススタンド

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 香港をはじめとしたアジアの街で生搾りの果物のジュースを売るジューススタンドを見かけるのは珍しいことではない。東南アジアの街でも増えていると思われる。ただ、タイの街のジューススタンドといえば、こういうシロップのような液体がズラリと並んでいるのもよく見かけたものである。

 シロップのような、と書いたが、実際かき氷シロップのように甘さが強烈で味が濃い。注文を受けると、ガバッと袋やコップにいっぱい氷を詰め、そこに指定された味のシロップを注ぎ入れ、最後にストローがさしこまれる。

 氷が半ば解けるくらいがちょうどよい飲み頃であるが、喉が渇いているときには飲み頃がやってくる前にずいぶん飲んでしまうことになる。とはいえ、暑い土地で動き回った後は、その暴力的な甘さが心地よく感じることもある。

 値段も味もチープだが、なぜか懐かしい気分にもなる。子供の頃にこういう飲み物ばかりを飲んでいた記憶はないが、もしかしたらその感覚は駄菓子などと共通するのかも知れない、と思ったりもする。

【写真】2018年11月
【文章】2019年6月

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宮本武蔵が五輪書を記した洞窟と五百羅漢

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 熊本市街から県道1号線で天水や玉名の方面に向かうと、金剛山(きんぽうさん)という山の傍を通る。この山は雲巌禅寺というお寺の霊場としても知られるのだが、その山麓に霊巌洞という洞窟がある。

 剣豪・宮本武蔵が晩年この洞窟に籠り、兵法書『五輪書』を記したとされる。

 今でも街から離れた隔世感のある場所である。自動車も綺麗な道路もない昔の、霊場のそばの洞窟。どれほど浮世離れした場所だったのだろうか。そこに籠って書物を記すというのは、どういう心持なのだろうか。想像してみても、やはり天才の考える領域には、私は達することができないようだ。

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 雲巌禅寺から洞窟に至る細い道に沿って、五百羅漢が並んでいる。宮本武蔵が居た時代ではなく、その約200年後の江戸中期に24年間かけて奉納されたものと言われている。

 一つ一つ姿勢や表情が異なる石仏がずらりと斜面に並んだ光景は、異世界に迷い込んだかのように感じる。

 当時のそれほど上等ではないデジカメ画像なので、良い写真が残っておらず恐縮ではある。

【写真】2005年7月
【文章】2019年6月

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妙香扁食の拌面と小籠包

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 以前の記事で、厦門の扁食(ワンタン)を中心とした軽食チェーン『妙香扁食』の話を書いた。初めて訪れた時には、まずはやはり店の名にも謳っている扁食を朝食に頂いた。

 この時厦門には同じホテルに三夜ほど連泊した。翌朝、特に同じ場所で食べようとは思っていなかったのだが、昨朝に食べた妙香扁食は、ちょうど出かけようとした方面へのバスが出る停留所のすぐ傍だった。そういえば昨日、他の若い男性客が美味しそうに『油そば』のような混ぜ麺を食べていたのが、とても気になっていた。そこで同じ店で扁食以外のメニューを食べてみる気になったのだ。

 前日の男性は「パンメン」みたいな発音で注文していた。メニューを見ると拌面と書いてある。これだ。拌は攪拌(かくはん)、つまり混ぜるという意味である。早速頼んでみることにした。値段は4元、日本円にして60円程度である。

 やってきたのは扁食(ワンタン)のときと同じ紙の器に入った麺と花生醤、つまりピーナッツバターである。ちなみに後日、厦門の他のお店で頼んだ拌面もやはり花生醤味だった。拌面は汁なしの混ぜ麺の総称であるので各地各店で味付けは様々なようだが、どうもこれが厦門流のようだ。こちらの記事で紹介している厦門名物の『沙茶面』もピーナッツ風味であるが、何か因果があるのかも知れない。

 さて、もう一品、小籠包も頼んでみた。これも5元、日本円で80円程度だ。まぁ正直のところそれほど美味しいわけではなかったが、可もなく不可もなく、つまり特に悪くもない。日本でこれと同じレベルの小籠包を食べれば、この4~5倍はするだろう。朝からちょっとつまむ程度に手軽に食べられる環境と値段は、なかなか嬉しい。

【写真】2019年1月
【文章】2019年6月

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パッタルンの市場のカノムチーン

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 タイ南部のパッタルンの街に着いて、とりあえず投宿した頃にはお昼を過ぎていた。お腹が減ったので、近くの大きな市場に行ってみることにした。タイのローカルな市場には、大抵食べ物の露店なんかもあって、手軽に食事にありつける場合も多い。

 朝や夕刻は賑わうであろう市場も、真昼間にはそれほど混んではおらず、開いていないお店があったり、店の人が暇そうに番をしているお店が多かった。しかし、やはり予想通り市場の片隅には食事できそうな一画があった。

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 その中でカノムチーンを出すお店があった。今回の旅行ではまだ食べていなかったので、とりあえずはここでお願いすることにした。そもそも街自体が観光客慣れしておらず、その中でも庶民の市場なのだから、お店の方も戸惑っておられたが、注文するくらいの意思疎通はできる。

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 先日に当ブログから独立させた『オッサンのジャンク飯』内のこちらの記事にも先般書いたばかりであるが、カノムチーンとはゲーン(タイ風カレー)をかけて食べる素麺のような料理である。『タイのカレーそうめん』などと紹介されていることもあるが、カノムチーンは基本的に米粉を使うので素麺とは別物である。ただし外観や食感はよく似ている。こちらのカノムチーンには、バミー(小麦麺)も入っていた。

 決して豪華ではない、チープでジャンクな食事だ。衛生面においても、決してお勧めできる環境のお店ではない。だが以前タイのコンビニ飯の記事にも書いたように、私にとっての旅先グルメは味覚だけで味わうものではなく、好奇心を満たす御馳走でもあるのだ。もちろんそれで失敗することも多々あるが、それもまた旅の思い出だと思っている。困った性分であると我ながら思う。

 とはいえ、ここのカノムチーンは思った以上に味のバランスがよくて美味しかったので、瞬食してしまった。

【写真】2018年11月
【文章】2019年6月

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嵩山の麓に広がる登封の街

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 中国の河南省に登封という街がある。河南省には省都鄭州や古都洛陽、開封、商丘など、長い歴史を持つ大都市が多いのだが、登封はそれほど大きな街ではない。

 しかし登封は中国の五岳の一つ、嵩山の麓に広がっており、有数の観光資源となっている少林寺への玄関口である。私が訪問した際にはあちこちで近代的な都市開発が急ピッチで進んでいたのも、それが理由だろう。
※五岳については、こちらの過去記事などでも触れております。ご参照ください。

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 それほど大きな街でもなく、少林寺へは洛陽や鄭州などからも日帰りツアーがたくさん出ているので、この街で滞在される旅行者はそれほど多くないのかも知れない。

 しかし実は嵩山というのは、日本の阿蘇山などと同じで、一つの山の名称ではなく、一帯の山々の総称である。少林寺を含めて一日で周れるほど狭くはない。それに少し小さめの田舎の街を歩いてみるのは、大都会を歩くのとはまた違った楽しさがある。

 また街の外れにある中岳廟(中岳=嵩山)や迎仙公園なども期待していた以上に見ごたえがあった。街の目抜き通りとも言える少林大道付近をぶらりと散策してみても、総じて食事や物価も安い。街の中にはいくつか少林寺系の武術学校もあって、生徒達が拳法着で型の練習をしているのを見かけたりもする。

 もし時間に余裕があれば、鄭州や洛陽から日帰りで駆け足観光ではなく、登封でゆっくりと嵩山やその周辺の史跡などを周るのも悪くはない。私は登封では2泊したのだが、全く足りなかった。再訪した時のために楽しみをとっておいていると思うようにしているのだが、そんな場所は増えていく一方である。

【写真】2017年10月
【文章】2019年6月

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プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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    2016/6/2開設