最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

スコータイの城壁南側のワットチェトゥポン遺跡

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 世界遺産となっているタイのスコータイ遺跡。綺麗な公園となっている古い城壁の中ばかりでなく、外にも広く広がっている。

 写真は城壁の南側にあったワットチェトゥポン(チェトゥポン寺院)の遺跡。草などは刈られているが、遺跡は吹き曝しのせいで、ずいぶん風化が進んでいる。城壁の外はこのような遺跡が非常に多い。

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 今となってはほとんど建屋は残っていない。一部の柱や土台を残すのみである。柱の太さから考えても、なかなか立派な寺院があったのだろうと思われる。

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 スコータイ様式の仏像は”柔らかい”印象で、私的にはアユタヤーよりも好きだ。柔和なほほえみ、緩やかな曲線などは、張り詰めた心も和らげてくれるような気がする。

 残念ながらこの寺院のご本尊らしき仏像はずいぶん風化が進んでおり、頭部はなく、胴体もずいぶんはげ落ちてしまっている。

 ただ、左右対称ではなく、片足をそっと斜めに添えるようなスタイルの立像は珍しいのではないかと思う。スコータイやその周辺ではたまに見かけるが、他の地域ではあまり見なかったように思う。ただし私は専門家でも研究家でもないので、勘違いや間違いかも知れないことは断っておく。

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 裏側にも別の立像があったのだが、普通に真っ直ぐ立っていた。こちらも頭部がなく、胴体部分も損傷がひどい。しかしこうなってしまっていても、ゆるやかな造形は見て取れる。


 城壁の外側、特に南側や西側はあまり訪れる人もおらず、のどかな雰囲気の遺跡が並ぶ。歩いていくのは困難だが、バイクや自転車をレンタルするなりして、ゆっくりと人の少ない遺跡巡りをするのも良いと思う。ただし人通りが少ないところというのは、強盗や暴漢などに注意が必要なのは世界共通である。

【写真】2006年8月
【文章】2018年9月

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いろいろな路面電車が走っていて楽しかった函館市内

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 日本には路面電車が走っている都市がいくつかある。北海道の函館もその一つだ。

 面白かったのは函館の路面電車は形式の異なる様々な車輛が走っていたことだ。写真には取り損ねたが、昨今の欧州でよくみられる超低床車も走っていた。

 調べてみると2018年現在で9種類も走っているらしい。

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 以前の富山市電の記事でも触れたが、多くの日本の都市に於いて、市内を走る路面電車はモーダルシフトによって邪魔者扱いされ、廃止されたり縮小されたりしている。残っている都市でも新車両開発・投入などには消極的で、古びた車輛をメンテしながら使い続けていることが多い印象だ。

 そんな中で次々と新型車輛が投入されてきたということは、考えてみれば珍しいように思える。


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 私も函館市内の観光の足として利用した。車両やレールの軋む音やうなるモーターの回転音、Gがかかる感触や揺れ、狭い車輛。普段からこういった路面電車を利用している人には当たり前のことかも知れないが、やはり普通の鉄道車両とは乗り心地が異なって独特の雰囲気があると思う。

 それに加え、私は路面電車には特別なノスタルジィを抱いているのかも知れない。というのも、私は京都の生まれ育ちで、幼少の頃にはまだ京都市内を市電が走っていた。最後の路線が廃止されたのは私が五歳になる頃で、母に連れられて乗った時の記憶がまだ微かに残っている。私にとって路面電車に乗ることは、幼少時の感覚や記憶を呼び起こす鍵なのだ。

 そういえば、今まで制覇しようと思ったこともなくカウントしたこともないが、日本の路面電車が走る都市はすべて訪れたことがあり、その八割くらいには乗車したことがあるような気がする。軽く全線走破されているマニアの方もいらっしゃることだろうとは思うけれど。

【写真】2014年9月
【文章】2018年9月


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台湾南東部の知本温泉郷

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 一目見ただけだと日本の温泉郷の景色にも見えるが、こちらは台湾の台東県にある知本温泉という温泉郷。台東の市街からもそれほど遠くはない。

 台湾には温泉が点在する。海外によくありがちなプールの水浴びのように楽しむ温泉ではなく、日本のように風呂として浸かる温泉だ。温泉好きの日本人による統治期が、ちょうど産業化などの近代文明発展期と重なったことが大きな要因であると思われる。ただし現在に残る台湾の温泉で日本のように素っ裸で入るスタイルの温泉はごく少数残っているとは聞くが、ほとんどの温泉では水着を着用するのが一般的である。

 この知本温泉は元々原住民族(漢民族が入植する以前からの住民)の間でその存在や効能は知られていたらしい。日本統治期に温泉地として開発され、現代に至っている。

 そもそも台東県は首府台北から遠い。離島である澎湖・金門・連江の各県を除けば、陸路で向かった時に一番時間がかかる。また人口が一番少ない県であり、以前の記事で述べたように原住民の割合が最も高い県でもある。つまり台湾の中でも随一の田舎と言える地域であるということだ。

 当然ながら、首都圏近隣の温泉地と異なり、週末に大勢が押し寄せてくる雰囲気ではない。しかし九州ほどしかない台湾本島の大きさであるので、全く人が来ずに寂れるほどの距離感でもない。従って、それなりに開発も進んでいる。要はあまり賑やか過ぎない、ちょうど良い鄙びた具合、と言う風に私には思えた。

 昨今では綺麗なリゾートホテルや小洒落たペンションのような宿も建ち、人気を博しているようだ。日本に似た、それでいて日本と違うところもある台湾の温泉を楽しむのも悪くないと思う。

【写真】2013年1月
【文章】2018年9月
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中国のトマトスープ麺のお店『軍嫂茄汁面』

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 中国ではトマトもポピュラーな食材で、トマト入りのメニューも多い。トマト入りの麺類を出すお店もある。汁麺タイプも、汁なしの焼きそばのような麺でも、トマトが入ったものを食べたことがある。

 河南省に行ったときは、いくつかトマトスープ麺のチェーン店を見かけた。写真は『軍嫂茄汁面』というお店で、周辺の都市でも見かけたのでチェーン店ではあるはずだ。鄭州周辺のローカルチェーンなのか、中国全土に広がっているチェーンなのかは知らない。とりあえず中国語でトマトは蕃茄なので、『茄汁面』でトマトスープの麺ということだと思う。

 トマトジュースをこよなく愛し、トマトソースは家に常備、ブラッディーマリーやレッドアイなどのカクテルも大好きな私としては、食べてみたくなるのは当然のことだ。

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 とりあえず細かい話は省略するが、トマトスープの麺は私の大好きな味だった。東京の錦糸町に本店がある『太陽のトマト麺』をご存知の方は、それに似た味だというと一番わかりやすい。ただし太陽のトマト麺の方が、日本のラーメンらしい旨味やコクが強くて美味しいとは思う。比較するとあっさりしていて酸味が強いのだが、それはそれで良い。値段も半額以下だから、費用対効果ならこちらのほうが上かも知れない。

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 一番のウリらしいトマトスープ麺以外にも、オーソドックスな牛肉面など、いくつかの麺や飯類のメニューがあった。

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 家内はトマト嫌いではないものの、大好きというわけでもないようで、トマトジュースもあまり飲まない。このときもメニューにあった咖哩饭(カレーライス)を頼んでいた。

 なんとなく日本風のカレーライスだ。ただ私が思うに、海外で日本のカレーライスを超えるカレーに出会えることは、それほど多くない。それは美味しい不味いという問題ではなく、日本のカレーライスに慣れ親しんでいる日本人の舌には、日本風のカレーが美味しいと条件反射のように刷り込まれているような気がするのだ。

 まぁトマト麺が看板商品のお店だ。私的にはトマト麺が美味しかったので文句はない。

【写真】2017年10月
【文章】2018年9月

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台風の惨状が残る稲荷山の枝道

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 我が家の御霊を頂いていることもあり、しばしばお稲荷さん(=伏見稲荷大社)に訪れます。以前の記事でも述べたことがありますが、メインの千本鳥居から三ツ辻、四ツ辻を経由して稲荷山に登るメインルートは人が多いので、たいてい稲荷山に張り巡らされている裏道・枝道を進むことが多いです。特に三連休などは日本人観光客も増えるので余計に、です。

 しかし今日はいつもとずいぶん状況が異なりました。先般の超大型台風21号の被害だと思われます。あちこちで木が折れたり、根こそぎ倒れたりしています。もしかしたら今までもあったのかも知れませんが、少なくとも近年では覚えがなく、かなり衝撃的でした。

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 稲荷山の麓をぐるりと回るルートです。獣の侵入を防ぐためのフェンスも、根こそぎ倒れた木々に巻き込まれぐちゃぐちゃです。

 この辺りはしばしば使う獣道のような枝道ルートがあるのですが、倒木だらけで入口もルートもどこかわからないくらいになってましたので、進むのはやめました。

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 裏手の滝のところから稲荷山の山頂に一気に登れるルートですが、ここもぐちゃぐちゃで通行止めになっていました。横向けになっているのは、すべて嵐で倒れた木々です。電柱も倒れ、電線が垂れ下がって危険な状態です。

 結局ここからは上がれなかったので、延々と千本鳥居まで戻ってメインルートに復帰。メインルートは綺麗になっていましたが、やはりそこから派生する枝道などはほとんど通行止めになっていました。ただし、普通にメインのルートで頂上まで行くのは、全く問題ありません。

 ずいぶん戻らされたおかげで、結局10㎞ほど歩いたみたいです。良い運動になりました。


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プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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