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 過去記事にも記した通り、ラオス南部チャンパーサックは、古くは王都であった街である。しかし今では鄙びた田舎の村落の様相だった。

 上記リンク先の記事にも写っている街の中央らしきロータリーから路地に入ってみる。リンク先写真の左に見える道だ。

 もうすぐ夕方になろうとする時間帯で、水牛が飼われているらしい家にゆっくりと戻っていた。街の中心近くのはずなのに、なんとも長閑なところである。
 
 この時私は、ちょうどラオスの通貨であるキープの手持ちが少なくなってきたので両替したいと思っていた。目当ては写真左奥に見える白い看板の場所である。この辺りでは唯一「Exchange」(両替)の看板がかかっていたのだ。

 しかしどうやら閉まっているようだった。昼の早い時間しか開いていないのだろうか。ただ、壊れた門から中を覗いてみても、建物も扉も崩れてしまいそうな様子で、本当に営業しているのかどうかもわからなかった。

 ラオスではUSドルやタイバーツも通用するので、死活問題というほどでもなかった。ただし、それらの換金レートは計算しやすいよう大雑把なもので、ドルやバーツだと損をしてしまうことも多いことも、以前の記事で触れた通りである。
 
 結局次の早朝、朝食を食べ終わったタイミングでたまたま宿の前に止まった乗り合いソンテウに乗ることになり、そのままパークセーに戻ってしまったため、ここで本当に両替できたのかどうかは確かめることはできなかった。

【写真】2005年8月
【文章】2006年4月  2016年6月、2018年3月一部修正
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