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 沖縄県では世界遺産『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として9カ所の遺跡などが指定されているが、写真はそのうちの一つである中城城跡。

 訪問した時、城壁の一部は復元中であった。天災による被害か、太平洋戦争時の沖縄戦によるものかは知らない。中城城跡は沖縄戦時の被害は比較的少なかったとパンフレットか何かの説明で読んだが、少なかったということは何かしら被害はあったということであろう。

 瓦礫の山から城壁を再現していくのに、どれほどの時間と根気が必要なことだろうか。表面の平らな部分がある石を選んで番号が貼ってあるようだった。この画像をコンピュータに取り込んで、パズルのように組み合わせていくのかと推測した。

 2016年には熊本城の石垣も震災により崩れた。また、海外で有名なところでは、カンボジアのアンコール遺跡は、崩落の危機が叫ばれて久しい。遺跡が綺麗になりすぎると歴史ロマンを感じにくくなるのは事実なのだが、それでも遺跡は放置すると風化してしまう。これはラオスの世界遺産の記事でも触れた通りだ。現代でも数多くの遥か昔の遺産に触れることができるのは、先人たちの努力の賜物であることを改めて実感し、感謝した。

【写真】2010年12月
【文章】2016年7月
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