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 道路標識もそうだが、鉄道標識も万国共通ではない。台湾の鉄道で『鳴』という標識があった。恐らく『警笛鳴らせ』であろう。日本の鉄道で同様の意味を表す標識は、黄色い正方形に黒い×が書いてあるものだったかと思うので、まったく異なる。

 以前に『止まれ』(一時停止)の道路標識について記事で触れたことがあるが、一時停止の標識はどうやら日本の三角形のものが特殊で、グローバルスタンダードは八角形らしいと書いた。道路標識でもある程度世界標準的なものとそうでないものとがあるらしいが、完全に一致しないということは、正式なスタンダードはないのかも知れない。ただし道路標識は、道路を使う皆が見るものであるし、昨今はグローバル化が進んでおり、外国人も含めて皆に意味がわかりやすい・伝わりやすいように工夫され、多くの国で使われているイメージも鑑みられているのだと思う。

 では鉄道はどうなのだろう。とりあえずは、この警笛鳴らせの標識を見る限り、グローバルで標準化されているようには見えない。

 そういえば日本の鉄道標識でさえほとんど知らない。『警笛鳴らせ』の標識を知っていたのは、昔ゲーム『電車でGO!』をやったことがあるからというだけだ。考えてみれば鉄道は基本的に運転手をメインとした関係者に伝われば良いものであって、普通の人は見ないものだ。鉄道関係者かマニアでなければ鉄道標識を知る機会も少ない。

【写真】2011年12月
【文章】2016年7月
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