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 ラオスの古都チャンパーサックの対岸にある船着き場にて。

 ラオスでは都市の中心部や主要幹線道路を除くと、舗装されておらず赤土むき出しのところも多い。ちょっと雨など降ろうものなら、すぐにぬかるみができてしまう。一昔前までは主要国道でさえ同様の状況で、バスがタイヤを取られて動けなくなることなども多々あったと聞いた。

 そのせいなのかどうかはわからないが、地元の人たちは多くがサンダル履きである。靴を履いているのは明らかに階層が違うとわかるお金持ち風の人やビジネスマン、それに制服姿の職員さんや学生たちだ。

 道路が舗装されているところでも、以前の記事でも記した通り、道のわきは赤土のところも多いし、バケツをひっくり返したような雨が降れば道路はすぐに川のようになる。旅行をしたり街歩きをするにはサンダルのほうが便利なのかも知れない。

 私が旅行するときには、ホテルの部屋内やちょっとした街歩き用にサンダルも持参しているが、移動するときやホテルにチェックインするときは靴を履くことが多くなった。以前にも記したホテルを選ぶ理由と同様、東南アジアを旅行していると、ふさわしい身なりや態度が大切だと思うことはよくある。これはビジネスシーンに限った話ではないし、日本でもある程度は同様であるが、アジアにおいては我々日本人が思っている以上に大切なことだったりするのだ。着飾らなくてもよいし、気取るのでも見栄を張るという意味でもない。一種の現地に対する敬意を表すことだと私は思っている。

【写真】2005年8月
【文章】2006年    2016年10月改訂
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