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 徐州市の雲龍湖の周りは風景もよく、公園なども多数整備されている。周囲を散策してみたがが、市街にある湖のわりにはとても大きく、歩いて回ると1日では一周できないくらいである。下に地図を用意したが、右下辺りをスタートして、湖の真ん中を縦走する橋を渡り、右上の公園まで行くだけで朝から夕方までかかった。

 ところで、地図でもお分かりの通り、湖の南岸にはちょっとした小山が迫り出している。珠山と呼ばれるその山には、大きな像が立っていた。

 肉眼ではなかなか判別するまでには至らなかったが、昨今のデジカメは人間の視力を優に凌駕している。望遠レンズをつけていなくても、思いっきりズームにして撮って拡大してやると、人間の眼では見えないものも見えたりする。特に通常撮っている画素数から上げなくても、既に人間の視力を超しているのだ。

 拡大してみると、道士風のその立像は、どうやら張道陵(張陵)らしく見える。三国志にも出てくる道教集団、五斗米道の創始者であり、後に曹操に帰順した張魯は、張陵の孫である。

 現代の中国では、道教は全真教と正一教という大きく二つの宗派(のようなもの)に大別されると考えられている。五斗米道は、現在ではその名は残っていないが、歴史の中でその姿を変えつつ、正一教の源流となった。

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Google Mapより

【写真】2014年8月
【文章】2016年11月
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