P1010405
小湊鉄道の五井駅。写真右端にチラリと見えるホームはJR内房線。

 ※昨日の記事で、千葉県の五井駅を引き合いに出したので、ついでと言っては何ですが紹介しておきます。

 房総半島を走るJRの主要路線は、千葉市から東京湾の沿岸を南下する内房線と、いったん房総半島を横切って太平洋岸に出て、その沿岸を南下する外房線がある。五井駅は内房線の始点である千葉市の蘇我駅から2駅、市原市の玄関口となる駅である。ちなみに2011~2015年の4年間、蘇我駅の近くに住んでいたので、私にとっては少々なじみ深い土地でもある。

 首都圏の鉄道と言えば、過密ダイヤにラッシュ時の満員電車、というイメージであるし、それは間違いではない。だが、都心から30~60分程度電車に揺られると、ローカル鉄道の雰囲気を味わえる鉄道はいくつかある。

 この五井駅から出る小湊鉄道も、そんな鉄道の一つだ。房総半島の中心部を突き進むような感じで、、大多喜町の上総中野駅までおよそ40kmの距離を結ぶ。上総中野駅から先は、いすみ鉄道(旧国鉄木原線)に接続しており、乗り継げば太平洋側に抜けることができる。
 このいすみ鉄道もまたローカル線好きからの支持を受けているが、ここでは詳細は割愛する。

 この小湊鉄道沿線は自然豊かなスポットも多く、休日にはハイキングや山歩きを楽しむ行楽客やローカル鉄道好きで賑わう。内房線の列車が到着すると、小さなバックパックを背負った人たちやカメラを手にした人たちが、ぞろぞろと小湊鉄道へ移動していくのだ。

P1010404
 この写真も五井駅。ある程度、街中なのだが、小湊鉄道側はのんびりした雰囲気にも見えるのは、やはり全線非電化なので、電線がないからだろうか。車両もすべて気動車で、もちろんパンタグラフもない。シンプルで、ともすれば無骨な感じもする外観や内装は、私的には好感が持てる。

 小湊鉄道と言う名前ではあるが、小湊までは走っていない。元々小湊まで房総半島を斜めに貫くように敷設される予定だったが、途中で木原線に接続したこともあり、延伸されていない。

 余談ではあるが、京都には京福電鉄という鉄道がある。子供の頃に、これは京都-福井の鉄道を計画したが頓挫して、名前と叡電・嵐電だけが残っている、と何度が聞いたことがあったが、どうもそれも噂というか都市伝説の類らしい。実際、京都と福井に事業拠点があったが、そのような鉄道敷設計画はなかったと後に聞いた。

【写真】2012年5月
【文章】2016年11月
にほんブログ村 旅行ブログへ