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 ドイツ、チューリンゲンの小さな街で食べたスズキの料理。日本で言うとスズキは出世魚で、このサイズは普通スズキとは言わない。関東ならセイゴ→フッコ→スズキ、関西ならセイゴ→ハネ→スズキというが、これはちょうどセイゴとフッコorハネの中間くらいだったと思う。とはいえ、この記事ではとりあえずスズキと表記することにする。

 日本からの出向の方と一緒に仕事をしていて食事を共にしたのだが、その方が言うには、ドイツではスズキは丸ごと調理するのが一般的らしい。日本では、小さなサイズならともかく、これくらいのサイズになるとお刺身や洗いにしたり、切り身にしてムニエルやフライ、塩焼きにしたりするのが一般的だと思う。

 見た目はなかなか豪快な感じであったが、淡泊な白身魚であるが故に、味付けは結構繊細につけてあった。うっすらと塩とバターで蒸し焼き(?)にしただけのシンプルなものだった。これをサワークリームのような爽やかなソースに付けて食べるようになっていた。

 豪快と言えば、写真のお皿右側に見えるゴロッと盛られたジャガイモだ。ドイツのレストランで頼むと、ほぼ必ずジャガイモが付いてきていた。その形はフライドポテトであったり、マッシュポテトであったり様々だが、本当にジャガイモが根付いているのだなぁと感じる。

 日本人の間で『ドイツはジャガイモが主食』と言われるのを耳にすることがある。確かに何も知らずにドイツに行けば、それを信じてしまいそうなくらいジャガイモを口にする機会は多い。しかしドイツの主食は他の欧米諸国と同じく基本的にはパンであり、料理の種類に関わらず一緒に食べることが多いと思う。上の写真には写っていないが、この時も一緒にパンを食べている。

 ちなみにドイツ人に聞くと『ドイツの主食は肉』と答える人が多いという話も聞いたことがあるが、これが実際の話なのか、それとも都市伝説なのかジョークなのかは知らない。私が滞在したのは1週間×2回=計2週間程度の短い期間ではあるが、私的にはやはりパンが主食で、ジャガイモが第二の主食、という印象だった。

【写真】2015年7月
【文章】2017年2月
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