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 ドイツで見たドンドゥルマのお店。

 ドンドゥルマとは、日本では一時期トルコアイスとして流行った氷菓子で、トルコ語で『凍らせたもの』という意味だとのこと。実はトルコだけでなく、中央アジア一帯で同様の氷菓があるらしい。

 粘り気のあることで有名で、剽軽な店のおじさんがお客さんにできあがったアイスを手渡す寸前に、ひょいっと逆さまにして笑いを取るような光景もしばしば見かける。この粘り気は主に西アジアから東欧に昔から伝わるサレップという植物由来のデンプンに似た粉によるもので、トルコでは飲み物や料理、デザートまで幅広く用いられる。

 ところで、チャイナタウンや中華料理店等の華人向けのお店は世界中に多く見られ、そのネットワークは広がっている、といったことを、ボストンのチャイナタウンの記事をはじめとして何度か書いたが、思えばトルコ料理屋、あるいはケバブ屋さんやドンドゥルマ(トルコアイス)の屋台なども世界のあちこちで結構多く見かける気がする。

 広大なユーラシア大陸に於いて、ちょうどヨーロッパとアジアの境目となるトルコ。大航海時代までは、その両方の行き来はほぼ必ずトルコを通ることになる。いわば文化の中継地点であったのだ。そんな文化の土壌を持つトルコでグローバルな考え方がないわけがない、と思ったりする。

 ちなみに私はトルコには行ったことがない。いや、正確にはトランジットで2~3度空港は利用しているので、その地を踏んだことはあるが、入国はしたことがない。なかなか休暇や旅行代金の都合もあって、十数年来の間、私の行ってみたい国ナンバー1の座に留まっている。あまり年を取らないうちに行っておきたいものだと思っている。

【写真】2015年8月
【文章】2017年2月
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