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 これはシンガポールからマレーシアのジョホールバルに渡った時に食べたもの。

 この時も特に予定は決めておらず、その日の思いつきでシンガポールからマレーシアに渡ってみることにした。バスに乗ってマレーシア側の国境の街ジョホールバル着いた。無事入国し、街に入ってまもなく、まだ昼食には早い時間であったが、朝に軽食しかとらなかったため、少々小腹が空いた。

 地図も旅行ガイドも持っていなかったし、当時はインターネットが海外の旅先で手軽にできる環境ではなかったので、シンガポール人と話して聞いた以外の事前情報は特に持っていなかった。故に、どのお店が美味しいのか、どんなものが美味しいのか、さっぱりわからないまま、とりあえず街を歩いて目についた小さな食堂に入ってみた。

 美味しそうな匂いが食欲をそそるが、マレー料理はあまり詳しくないので、メニューを見ても何がどんな料理だかわからないものが多いし、このお店で美味しいのがどれかもわからない。

 こういう時はまず店内を見回す。他のお客さんの食べているものから、多くの人が食べていたり、また良い匂いを立てていたりするものを選ぶのだ。それを店員さんに指差したら、大抵事足りる。

 他のお客さんがいなかったらどうするのかって?その時には読めない料理の中から勘で選ぶだけだが、とりあえず事前情報がなければ、賑わっている店を選ぶのは味の保証という面でも間違ってはいないと思う。

 こちらの記事でも書いたことがあるが、マレー料理のカレーは、まず甘味を感じることが多い。日本のカレーの甘口のようなものではなく、もっと直接的な、いわばシロップを口に入れた時のような甘さだ。そのあとスパイシーな辛さがやってくる。たぶん日本で出してもあまりウケないような気もするが、私は結構これはこれで好きだ。

【写真】2011年11月
【文章】2017年5月
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