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 今日はいつも通り京都西山の山歩きに出かけました。夏の深山は木陰が多くて涼しく、また草葉は青々として良いのですが、小さな虫が多くて閉口します。単に蝶々や蠅くらいなら構いませんが、蚊や虻・蜂などの刺してくる虫もたくさんいます。マムシ等にもより注意が必要です。

 深山に分け入る前の里山との境目辺りの道で、珍しいキノコを発見しました。キヌガサタケです。白い網目状のベールのような外皮が特徴的ですね。この数十センチ離れたところにも、もう一つ生えていました。

 中国では高級食材とされており、乾物なども高い値段が付くようです。胞子の部分に苦味があるので、洗って除去した後に、スープの具材等に使用するのだとか。とはいえ、今朝見かけたものは採ってはいません。アジア圏においても、見た目の特異性から食用とされない地域もあると聞きます。

 帰ってから調べてみると、いくつかの県ではレッドデータブックに記載されており、京都でも準絶滅危惧種に指定されていました。採らなくてよかったです。
※レッドデータブック:絶滅のおそれのある野生生物に関する様々な情報を記載した書

 梅雨の時期に、竹林などで見られるとのことです。以前にも書いたことがありますが、京都西山の里山と深山の境目辺りには竹林が多く、このキヌガサタケを見たのも竹林の脇です。写真でも竹の落ち葉が絨毯のようになっていますね。

 ちなみにこの外皮は、朝だけフワッと開いていて、午後になると萎れてしまいます。この写真は朝9時過ぎに往路で撮ったのですが、帰り道の午後12時半頃に見たときには萎れていました。

【写真】2017年6月24日
【文章】同上
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