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 こちらは2005年、初めて中国を訪問した時に撮った上海の定西路の光景。この写真は以前の記事でも紹介している。

 確実な場所は覚えていないが、中山公園から定西路を南に行ったあたりのはずだ。ある程度の位置はわかっている。しかしいつも遊んでいるように、Googleストリートビューで辿ることができない。

 なぜなら中国ではGoogleストリートビューは対応していないからだ。中国ではGoogleに対する規制が厳しく、ストリートニューの光景を撮影する許可が下りないのであろう。地図は見ることができるが、ストリートビューで見られる情報はあまりない。

 それにAndroidスマホのユーザで中国に渡航経験のある方は、一度は苦労した経験がおありかも知れないが、基本的に中国ではすべてのGoogleのサービスに繋がらない。中国のネット網からは繋がらないようになっているのだ。
※ちなみにLINEも使えなかったと思う。私はほとんど使わないのでわからないが。

 つまりGoogle Mapやストリートビュー、それを元にしているAndroidプリインストールのマップアプリ、G-mail、Google翻訳、などのサービスは基本的には使えない。もちろんVPNやプロクシを通せば繋がるけれど、手間がかかったり、有料であったり、通信速度を犠牲にしなければならないことも多い。

 そこでストリートビューの代替として使っているのが、中国版のGoogleとも言える百度(バイドゥー)。これにも地図やストリートビューのような機能がある。自宅で中国国内の情景を確認したい時や、中国渡航中に地図や検索などのサービスを利用したい場合は使うことにしている。

 この百度の地図で探した上の写真の場所が以下。



 ちょっと角度が難しくて見えないかも知れないが、向きを変えてみれば、赤い電話ボックスがそのまま残っているのも確認できると思う。

 もう10年以上経っており、やはり光景は若干変わっているようだが、大きくは変わっていないようだった。

 ちなみに百度のこの地図でも、いくつか過去の時系列で光景を選ぶことができるのはGoogleストリートビューと同じだ。ただし、Googleよりも位置による情報精度が荒い…少々説明が難しいが、Googleは数メートル単位で光景が記録されているのに対し、百度は20m間隔くらいのような印象だ。まぁだからといって、そんなに困るほどでもなく、大抵はこの精度で事足りる。

 中国国内のバーチャル散歩を百度でしてみるのも面白いので、私もたまに疑似散策している。最近ではもっと良いものも出ているかも知れないが、私はとりあえずはコレを使っている。もっといいものをご存じの方がいらしたら、是非教えて頂きたい。

【写真】2005年3月
【文章】2017年7月
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