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 桂川の支流に小畑川という川がある。山陰道の京都と亀岡の境目である老坂峠周辺を起として、京都西部を流れる川だ。この小畑川が桂川に合流する数km上流で、その小さな支流である犬川と合流する。合流地点から少し犬川に沿って上流に歩くと、JRの橋が見えてくる。

 ちなみにこのあたりは、ブログ友である『いげのやま美化クラブ』の坂田さんが、環境を中心としたボランティア活動をされている。小畑川や犬川周辺は私もよく散歩やジョギングをしているが、ボランティアで掃除や草刈りなどをされていて、善意で環境を保って頂いていることには頭が下がる。


 さて、この橋梁も昨日の山崎のトンネルと同じく、明治時代にこの辺りに鉄道が敷設された際に架けられたものである。明治9年に架けられたとのことで、日本で現役稼働している鉄道橋としては最も古い時代のものである。

 ただし、ササッとネットで調べてみたところ、『現役稼働している最古の鉄道橋』がどこなのかはよくわからなかった。ネット上にはそれらしい記述もいくつか見つかったが、すべて明治9年よりは新しかったり、移設されていたり、最も古い鉄橋やトラフ橋であったり、ノイズ情報や間違いも多かった。とりあえず日本に最初に鉄道が走ったのが明治5年なので、明治9年であれば最古あるいはそれに準ずるくらいであるのは間違いなさそうだ。

 知らなければなんとも思わない、ほんの小さな橋なのであるが、100年以上前に作られた鉄道橋がいまだに現役で使われているというと知ると、なかなか感慨深いものに思えてくる。

 いつもの散歩コースの一つなので、写真もいくつかあるのだが、付近の土手は知る人ぞ知る桜並木が美しい場所である。せっかくなので散りゆく桜が写っているものにしてみた。

【写真】2017年4月
【文章】2017年7月

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