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はじめに

 本日、新しいパスポートを受け取ってきました。これで人生で3冊目のパスポートになります。昨年に2冊目のパスポートが期限切れを迎えたのですが、病気による休職中のため放置していました。

 今は退職となってしまい、療養中であることにも変わりはないのですけれど、今秋には期限が切れるANAのマイルもありますので、治ってきたらどこかへ行きたいと思っています。そこで、とりあえずはパスポートを更新することにしたのです。更新といっても、一度期限が切れると再度新規の扱いになります。

 ちなみに写真は21年前に取得した1冊目のパスポートです。

旅券番号と有効期限を覚える

 旅慣れた方が皆さんやっておられるのか、それとも私だけがやっていることなのかは知りませんが、私はすぐにパスポートのナンバー(旅券番号)と有効期限を覚えてしまいます。

 発行日は、有効期限のちょうど10年前(5年用の場合は5年前)となるので、セットで覚えられます。

 旅慣れた方はご存じだとは思いますが、海外行きの航空券を予約・購入するときには、パスポートのナンバーや有効期限を記載しなければなりません。宿の予約でもそういったことはあります。また現地で宿にチェックインする時、宿帳へのパスポートナンバーの記載を求められることも少なからずあります。

 番号等を覚えてしまえば、いちいちしまってある場所から取り出して確認する手間は必要なくなります。でもそれだけの効果なら、ちょっとした手間を省く程度ですので、よほど頻繁に海外に行く人でなければ、覚えるほどではないのかも知れません。私的には手間の省略よりむしろ、後述のリスク回避の方が効果が高いものだと考えています。

手間省略だけでなくリスク回避にもなる

 日本に於いても、身分証を何も持たないと、なにかしら苦労する場面が出てきます。自身の拠り所が何もない旅行中の海外においては、パスポートこそが唯一の身分証であり拠り所です。ですから、海外旅行の際に何よりも気を付けたいといっても過言でないのが、パスポートの紛失や盗難被害です。

 使わない時は大切に保持されているとは思いますが、何度も出し入れをすれば、その際に落としたり、忘れたりする可能性も増えます。ただしパスポートの提示を求められる場面も旅行中には多くあります。提示が必要なのか、番号の記載が必要なのかは切り分けて考え、前者の場合にのみパスポートを取り出すことにすれば、かなり出し入れする機会は減るはずです。

 また日本のパスポートは、世界的に見ても『強い』と言われています。日本は世界三位の経済大国で、援助や投資などで世界中にお金をバラまいたりもしています。もちろん経済面だけでなく、結果を見れば外交的努力なども実っていると考えてもいいのだろうと思います。そういった先人の努力の恩恵があって、日本のパスポートは信用があるのです。単純に言えば、例えばノービザで入れる国もかなり多いです。

 そんなわけで、パスポートは貴重品であり、狙われる存在でもあるわけです。ですので、私は日本のパスポートを持っていることや、身に着けている場所を、できる限り周囲の目に触れさせたくありません。大きな金額の現金やカードも同じです。これは予防というもので、必ずしもやらなければ被害に合うというわけでもなく、その効果の程もわかりませんが、私はそう考えているということです。

 パスポート番号等を覚えておけば、旅行中にパスポートを取り出さなければならない機会が減るはずです。それは紛失や盗難のリスクを軽減することに繋がると思っています。

複製を持つのも良し

 なかなか覚えられない、という方もいらっしゃるかも知れませんし、面倒くさい、あるいは度忘れしてしまうこともあるでしょう。

 簡単に対処できる代替策は、コピーを取っておいて、パスポートとは別の場所(違うカバンや予備の財布等)に入れておくことです。これは扱いが非常に楽でカバンのポケットなどに無造作に入れておけますし、ホテルで提示が求められた場合でも、大抵このコピーを出せばOKと言ってくれます。

 私は番号を覚えてはいますが、コピーも常に持っていきます。もちろんコピーでも紛失して悪人の手に渡れば悪用されるかも知れませんが、それでも紛失時の被害のリスクは非常に少なくなると思います。正本をなくせば予定通り出国できませんからね…。

 番号等を確認するためだけなら、最近ではスマホなどで写真を撮っておくというのも良いのかも知れません。私はパスポートではやりませんが、いくつかの証明書等は写真で控えを撮っているものもあります。

紛失した場合に備えて

 私は紛失したことはないので、正直紛失した方に聞く方がよいのかも知れません。私がいつもやっているのは、パスポート用写真の予備をカバンと携帯のデータに入れておく、くらいです。

 ただパスポート紛失も含め、色々な旅のトラブルは頭の中でシミュレートして、最低限の対処をしておくのは非常に有用だと思います。私の場合、大使館の連絡先、カード紛失した時の連絡先、旅行会社の窓口、など必要と思われる連絡先やメモをワンセットにしておいて、財布のメモや携帯電話のデータなどに入れておく、などです。以前にも書きましたように、現地語で事故や病気の説明をできるような準備もするようになりました。

 ただし必要な情報は旅のスタイルにも依ります。上記の例は今まで何度か災難に遭ったり見てきたりした私の経験則に依るものなので、ココを抑えておけ、と言うのは難しいです。

 災難など頻繁に起こるものではないので、なかなかシミュレートも難しいのですが、するのとしないのとでは、いざ災難に出くわした時の対処までの時間がかなり変わってくるかと思っています。

さいごに

 最後は余談になってしまいましたが…実際にどれくらい番号等を覚えている方がいらっしゃるのかわかりません。ただ私の場合、過去2冊分の番号や有効期限をいまだに覚えています。昨年切れたものだけでなく、11年前に期限が切れたものでも覚えているということです。

 電話番号でもよくかけるところは覚えているし、あまりかけないところは忘れてしまいます。ちなみに私の渡航頻度は、平均すれば年1~2回程度しかありませんが、それでも覚えているということは、それくらいよく使っていたと考えられます。覚えておくのは有用ではないかとは個人的には思っています。
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