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 こちらは中国の安徽省にある三河古鎮。

 鎮というのは都市よりも小さい町のことを指す。中国や台湾に於ける行政区分の一つであるが、日本の『町』も行政区分であると同時に一般名詞であるのと同様、現在の中国では街(町)を表す一般名詞としても使用される。

 古鎮と呼ばれているのは、古い町並みが残されている小さな町で、観光産業に注力している中国では、観光地として開放されているところも多くなってきている。

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 観光地化されてきているとはいえ、そこに住む人のすべてが観光客相手の商売をしているわけではなく、あくまで古い町並みが保存されている地域である。その中では生活の営みを垣間見ることもしばしばだ。

 他の古鎮でもそうだが、よく見かけるのが、そこらへんの川や用水路なんかで洗濯をしている様子である。ともすれば、同じ川の水で食材や食器を洗っていたりもする。日本だって上水道や下水道が整備されたのは、そんなに遥かな昔というわけではないが、現代日本人の私としてはやはり環境面や衛生面を心配せずにはいられない。

 ただ都会でこのような風景を見ることはあまりない。やはり田舎ならではの話だ。中国は急速に発展している。このような光景も恐らくまもなく消えていって、数十年後の中国人が見れば驚く風景なのかも知れないな、と思う。

【写真】2014年1月
【文章】2017年8月
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