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 実はこちらの写真の一部を、当ブログ開設当初から2017年現在まで使っているブログタイトルの背景として使用している。(スマホ版の表示では確認できません。)

 ルアンパバーンからメコン川を遡り、ほぼ丸一日かけてタイのチェンラーイ県チェンコーンとの国境を有するファイサーイ付近にやってきたあたりだったと思う。


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 川沿いのこんなところでも生活を営んでいる人々がいる。ちょっとしたお店のようなものもあるが、そんなに客がいるようには思えない。

 ラオスの山間部の主要幹線であるメコンなので、しばしば船が往来する。その休憩などを狙ったお店であろう。ご覧の通り船着き場があるわけでもないのだが、ちょっとしたドライブインのようなものである。

 現在ではどうかわからないが、当時のラオスでは都市部以外は電気も通っていないところが多かった。一応は空港があって都市と言えるファイサーイでさえ、夜8時くらいで電気が止まるとのことだった。当然ながらこのような小さな集落で、都市インフラが整っているわけがない。

 不便なことはあるだろう。無骨で殺風景な風景である。しかし言い換えれば素朴とも言える風景である。なぜかホッとしてしまう自分も居た。それは便利さと引き換えにしてきたものをわかった瞬間かも知れない。だからといって昔風の生活に戻るべきだと言うつもりはないが。

【写真】2004年4月
【文章】2017年8月

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