シンガポールのブキティマ自然保護区のジャングルをトレッキングした話を以前に記したが、このときジャングルの中で色鮮やかな蛇に出くわした。
頭としっぽは赤橙色で、背は黒く、腹は青みがかかっている。少なくともこのような蛇を今までに見た覚えはなかったし、毒があるのかないのかもわからなかった。サイズはそんなに大きくはなく、靴紐のようにも見えた。
こんなに特徴的な色なのに、後に調べてみても蛇の種類がわからないのは、調べ方が悪かったのだろうか。ご存じの方がいらっしゃったらご教授頂きたい。
普段は京都の西山や天王山辺りを散策することが多いのだが、日本の山においても山歩きするときには、いろいろな動物に注意をしなければならない。ヒルや蚊などもそうだが、熊や猪、毒蛇、スズメバチなど、襲われれば命の危険がある動物にもしばしば出くわす。
日本であればまだ慣れたものではある。性質も対処もわかるし、そもそもいらぬことをせねば、そう襲われるものではない。
しかし海外で山歩きをしているときに、見知らぬ動物に出くわすと、かなり肝をつぶす。大人しいのか獰猛なのか、毒を持っているのか、どう対処すれば良いのか、わからないことだらけだ。
写真がブレたりピントがあっていないのは、かなりビビっていたからだ。まぁカメラを向けるくらいの余裕が少しばかり残っていただけでも僥倖なのかも知れない。見知らぬ土地で見知らぬ動物を出会った時には用心しすぎるくらいでちょうどいいのだとは思う。
【写真】2009年2月
【文章】2017年9月
猛毒です