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 コーヒー党か紅茶党か、と問われれば、私は迷わず紅茶党と答える。いや、紅茶に限らず、烏龍茶もプーアル茶も緑茶も含めて、お茶が大好きな茶党である。

 家内はコーヒー党である。従って我が家では特別にリクエストしない限り、朝食にはコーヒーが出てくる。私も家内がコーヒーメーカーで淹れるコーヒーを黙って飲んでいる。別にコーヒーが嫌いなわけではないし、少々の味の違いはわかる程度の舌は持っている。しかしこの十数年の間、私が自分で淹れてまで飲みたいと思ったことは数度しかない。

 昨日は家内が早朝から出かけたので、一人で朝食をとった。自分で淹れるなら、やはりお茶だ。パンにガーリックソースを塗り、チーズを載せて焼いた。(写真には写っていないが)目玉焼きも作った。洋風テイストになったので、ここは紅茶だ。

 最近あまり色々な茶葉を買っていないので、自分でブレンドするバリエーションが少なくなった。特にリラックスタイムに飲むような芳醇な味や香りの茶葉を好んで買うことが多いので、朝の目覚めに良さそうなシャキッと渋系のケニアやアッサムなどはあまり揃っていない。ウバ(セイロン)が少しばかり合いそうという程度だ。

 とはいえ、市販のブレンドも悪くない。というか、プロのブレンダーがやっているのだから、美味しいに決まっている。ただ気分に合わせて調合できないし、好みもあるだろう。

 結局、朝用の紅茶としては定番中の定番、ハロッズのNo.14ブレンドを淹れることにした。有名百貨店ハロッズが送り出した世界中で売られているブレンドだ。感動的に美味しいわけではないが、飽きずに飲める安定の味だと思う。ただ、日本の水で淹れると、地元の英国で飲むよりも若干刺激が少なくてまろやかになり、色合いも薄くなるようだ。軟水だからかも知れない。だから心持ち茶葉を多め、時間も少し長めに淹れるほうが、朝の目覚めには良いと思う。胃腸には良くないかも知れないが、ミルクを淹れても良く合うので問題ない。

 思えば1997年に私がロンドンを訪れたのは、ミュージカルキャッツのオリジナルロンドンキャストを見たかった、ということと、美味しい紅茶を探して、という2つの目標があった。

 世界三大紅茶の産地はインド、スリランカ、中国であり、茶の産地はほとんどアジアであるが、それらはイギリスに多く運ばれブレンドされる。良質の茶葉も多く集まり、優秀なブレンダーが揃うイギリスは、やはり美味しい紅茶を求める人にとっては天国だと思う。実際、日本や中国よりも美味しい紅茶が安価で入手できた。

 その後も旅に出る都度、よく茶葉を買う。烏龍茶、プーアル茶、紅茶、など、種類も様々である。ホントは茶器も欲しいなぁと思うものとたくさん出会うのだけれど、嵩張るので2~3回買って帰ったことがある程度だ。それにお茶は飲めばなくなるが、使わない茶器をコレクションする趣味はないので、控えることにしている。

 お茶については終わりがなさそうなくらい書けてしまうので、本日はこの辺りで。
 続く…かもしれない

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