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 合肥の市内の中心部は、水路とその脇にある公園でグルリと囲まれている。この公園は環城公園と呼ばれており、市内の逍遥津公園や包公園、杏花公園などの大きな公園にも繋がったりしている。私は一周ぐるりと回ったわけではないが、おそらく歩けば一時間では済まないほどの大きさだ。

 この公園の中に写真のオブジェが置いてあった。他にも公園内にも幾つか見られたが、なんとなく惹かれたこのオブジェだけが写真に残っていた。なかなかに勇壮で、均整のとれた佇まいに思えた。これが有名な作品なのか、何らかの由緒があるものなのか、遺物のフェイクなのか、近代芸術なのか、今となってはよくわからないが。

 場所ははっきりとは覚えていなかったが、地図を見ればある程度の見当はつけられる。Google Mapで探してみると、公園内の見当をつけた辺りに『九獅広場』という表記を見つけた。

 写真はわかりにくくて恐縮だが、このオブジェは鼎のような3本柱である。その一つ一つの柱に3体ずつあしらわれているのは獅子なのだろう。つまり3×3で九体の獅子のオブジェ。広場の名前はここから取られていると思われる。

 Googleストリートビューは中国の景色は見ることができないが、百度地図で見れば確認できたので、この位置で間違いない。

 昔だったら、この写真は「これってなんだっけ」で終わってしまったと思う。中国語のサイトを調べれば更に詳しく調べられるかも知れないが、それにしてもサッと調べるだけで、これだけの記憶がすぐに辿れるというのも、つくづく便利だと思う。ただ今まで忘れることによって整理されていた記憶や記録がどんどん残って溜まってしまうので、老化していくばかりの脳髄が着いていけずに溺れそうになっている感覚が増す一方だ。

【写真】2014年1月
【文章】2017年11月
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