china

 以前の記事で、日本とタイの経験値ならぬ経県値を紹介したことがある。日本やタイの県の訪問経験を地図上に塗りつぶして表してみたものだ。ご存じない方は試してみられるのも面白いと思う。

 さて、中国(台湾除く)も知らぬ間に訪問回数が十回にも達していたので、中国の訪問経験も視覚化してみることにした。省ごとに塗ったので、経県値ならぬ経省値である。色付けはリンク先の経県値と同じで、赤は宿泊した、黄色は歩いた・訪問した、である。居住経験や通過しただけという省はなかった。

 これまでいくつかの記事でも書いたことがあるが、中国の省という単位は、その人口や面積などの規模感を見ても、一つの国と同等と考えられるくらい大きいものである。故に一度の旅で多くの省に跨って旅することも不可能ではないが、ゆっくりと訪問した土地を見て回ることもできず、移動ばかりになってしまう。

 一週間程度の旅行では、一つの省の一部の地域を巡るのがせいぜいと言ったところだと思う。それ故に一度きりしか行っていない省で、行きたいところが尽きるわけではなく、現に上海や四川省、江蘇省、河南省などには複数回訪問して宿泊している。そんなこともあって、10回も訪問しているにも関わらず、私の経省値の地図が埋まっているのはこの程度なのだ。

 以前の記事にも記したが、『最果志向』と名付けた私の性癖(?)は、地図を埋めること、つまりは全省制覇などの到達の達成感を求めるわけではない。これからも気の向くまま、そして安いチケットが取れる場所を優先して行く先を決めるスタイルは変わらないだろうし、一度行った場所に再訪することもあると思う。さて、この地図はいつか埋まるのだろうか。


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