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 いつものように京都の西山を歩いていた。この時は知っているルートから外れ、新しく踏み慣らされたらしい細い道を入って行ったのだが、どうも途中で獣道のような道すら無くなってしまった。頭の中に地図は入っているので、太陽の位置を元に方角を頼りに道なき山林を分け入ると、見知った場所に出ることができた。

 この石は、そのルートから外れた山林を歩いている時に見つけたものだ。緩やかな沢を降りてきて窪んだところだったと記憶している。その周辺にいくつか良く似た欠片が転がっていたので、どこか上の方から落ちてきて、そこで割れてしまったようにも見えた。それも大昔ではなく、結構近年の話だと思われる。

 石に白い結晶のような脈が走っている。石英か長石あたりに見える。とはいえ、西山周辺は隈なくと言ってよいほどよく歩いているが、今まであまり石英やら長石などを見かけた覚えがない。そもそも泥岩や石灰岩が多く、火成岩をほとんど見かけなかった気がする。

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 この場所にあったいくつかの石だけ、このように白い脈が走ったものだった。周辺を見てみたが、似たような石はなかった。上述の通り、どこか上の方から転がって落ちてきたのなら、沢の上のほうに火成岩の層がむき出しになっているところがあったりするのかも知れない。

 ただしこの場所、半分遭難しているみたいな感じで迷い込んだ山林の中である。だいたいの場所はわかるが、もう一度同じ場所に行ける自信がない。

 とりあえず岩石や鉱物に詳しい方、教えてください…。

【写真】2018年1月
【文章】2018年1月
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