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 台湾東部の花蓮にある太魯閣(タロコ)渓谷周辺は、大理石の産地として有名である。渓谷だけでなく、その周辺でも大理石の鉱脈は多く見られるようだ。

 こちらは花蓮の町はずれの海岸。砂浜ではなく、丸い石がたくさん転がっている海岸だったが、結構たくさんの石に白い結晶の脈が走っているのがおわかりだろうか。これらは大理石を含んだ石である。

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 大理石は簡単に言うと結晶化した石灰岩である。詳しい説明はここでは割愛しておく。一般的に言う大理石は、学術上の大理石の定義よりも広義であったりして、話すと専門的で長くなりすぎてしまう。

 名前は昔の大理国、今の中国雲南省の大理ペー族自治州でたくさん産出されたことに由来する。石材として重宝されてきた歴史があることは、ご存じの通りだろうと思う。マグマの熱によりできるものなので、火山列島である日本でも産出されるところは多い。それに現代では人工で大理石を作ることもできる。

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 海岸の公園にあったちょっとした石垣にも、たくさん白い大理石の脈が走っている石が使われていた。

【写真】2009年12月
【文章】2018年2月
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