P1020255

 今となっては昔の話であるが、大学在学中に旅行業務取扱主任者の資格を取った。2018年現在では旅行業務取扱管理者という名称になっている。旅行好きということもあったし、将来何か役にたつかも知れない、と思って取得したのであるが、少なくとも今までの人生で資格が役にたったことはなかった。ただ学んだ知識は無駄にはなっていないと思う。

 試験では、旅行業法や約款の内容の他に、観光名所などの知識も問われる。そして私は国内の温泉地の名前や所在、特徴などを覚えるのに、少々苦労した記憶がある。元々あまり温泉が好きというほどでもなかったし、学生時代の貧乏旅行で値の張る温泉宿に泊まることも難しいので、あまり身近ではなかったのは事実だ。そしてあまり身近ではないことを、ただただ詰め込みで覚えるというのは面白くないものである。

 特に似たような名前の温泉地に苦労した覚えがあった。それが最初に『湯の』とつく、湯のナントカ温泉である。地名や特徴が付いているわけでもないので、なんの連想もヒントもなく、ただ覚えなければならない。それが苦手だったのだ。

 この写真の湯の山温泉もそのうちの一つである。ちなみに混同してしまう湯のナントカ温泉は、サッと思いつく有名な温泉だけでも以下のようにたくさんある。細かいところはもっとあるだろうし、もしかしたら忘れているのもあるかも知れない。
  • 湯の山温泉 三重県
  • 湯の川温泉 北海道
  • 湯の川温泉 島根県
  • 湯の花温泉 京都府
  • 湯之谷温泉 鹿児島県
  • 湯の峰温泉 和歌山県
  • 湯の原温泉 兵庫県
  • 温泉津温泉 島根県 (読みは『ゆのつ』)
  • 湯之元温泉 宮崎県
 北海道から九州まで点在している。街の名前などの地名になっているところもある。それだけ日本では温泉が大切な資源として愛されてきたのだろうなと思ったりもする。

【写真】2013年4月
【文章】2018年2月
にほんブログ村 旅行ブログへ