今となっては昔の話であるが、大学在学中に旅行業務取扱主任者の資格を取った。2018年現在では旅行業務取扱管理者という名称になっている。旅行好きということもあったし、将来何か役にたつかも知れない、と思って取得したのであるが、少なくとも今までの人生で資格が役にたったことはなかった。ただ学んだ知識は無駄にはなっていないと思う。
試験では、旅行業法や約款の内容の他に、観光名所などの知識も問われる。そして私は国内の温泉地の名前や所在、特徴などを覚えるのに、少々苦労した記憶がある。元々あまり温泉が好きというほどでもなかったし、学生時代の貧乏旅行で値の張る温泉宿に泊まることも難しいので、あまり身近ではなかったのは事実だ。そしてあまり身近ではないことを、ただただ詰め込みで覚えるというのは面白くないものである。
特に似たような名前の温泉地に苦労した覚えがあった。それが最初に『湯の』とつく、湯のナントカ温泉である。地名や特徴が付いているわけでもないので、なんの連想もヒントもなく、ただ覚えなければならない。それが苦手だったのだ。
この写真の湯の山温泉もそのうちの一つである。ちなみに混同してしまう湯のナントカ温泉は、サッと思いつく有名な温泉だけでも以下のようにたくさんある。細かいところはもっとあるだろうし、もしかしたら忘れているのもあるかも知れない。
- 湯の山温泉 三重県
- 湯の川温泉 北海道
- 湯の川温泉 島根県
- 湯の花温泉 京都府
- 湯之谷温泉 鹿児島県
- 湯の峰温泉 和歌山県
- 湯の原温泉 兵庫県
- 温泉津温泉 島根県 (読みは『ゆのつ』)
- 湯之元温泉 宮崎県
【写真】2013年4月
【文章】2018年2月
【文章】2018年2月