2001_1119_104810AA

 1991年に世界遺産に登録されているタイのスコータイ遺跡。見どころのメインは古の市街地があった城壁内の公園となっているが、城壁の外側にもたくさんの遺跡が点在している。

 スコータイは数回訪問しているのだが、世界遺産となった10年後の2001年に訪問した時、城壁外の遺跡は草木に埋もれたものも多数あった。全く放置されているわけではないのだが、やはり人が少ない城壁外までは整備が行き届かなかったということもあるのだろう。

 今はどうかわからないが、少なくとも当時、城壁外の遺跡はバイクなどの交通手段がなければ周ることは難しかったし、時間もかかるので、城壁外の遺跡を見て回る観光客はあまりいなかった。特に遠くなってしまう城壁の西側や南側は、ごく稀に他の観光客とすれ違う程度のものだったと思う。

 2001_1119_104853AA

 今となっては記憶も朧で、風景からだけでは判別できないのだが、これらの写真を撮ったのは確か城壁の北側の大きな寺院ワットプラパーイルアンの跡だと思う。城壁の北側は比較的観光客が訪れやすい場所ではあったが、それでも当時の城壁外は草生す遺跡が多かった。

 ただ、以前の記事でも書いたのだが、やはり遺跡でも時は止まっていない。おそらくこの写真の場所も、今ではもっと整備されて綺麗になっているのではないかと思う。あんまり綺麗になりすぎるのも遺跡の風景としてはどうかと思ったりもするのだが、放っておいたら草木に埋もれ、風化して崩れてしまうことだろう。発掘や保存活動があるおかげで、我々も古代遺産に触れることができることに、素直に感謝したい。

【写真】2001年11月
【文章】2018年3月


にほんブログ村 旅行ブログへ