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 伏見稲荷大社はその裏手の山一帯が神域となっており、『御山(おやま)』と呼ばれている。本殿から千本鳥居を通って三ツ辻から四ツ辻、そこから一ノ峯を通ってぐるりと一周するコースはある程度整備されており、観光客も多い。

 だが、御山全体には枝道や獣道のような細い道も多くある。上記のルートから少し逸れると、写真のようなハイカー用の山道かと思えるような道も多く存在する。このような枝道を進む際には、トレッキングシューズなどがあったほうが良いのは言うまでもない。

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 こちらは過去記事でも紹介した写真であるが、これも伏見稲荷大社の御山の中で、一般的なルートから外れた森の中である。賑わいから外れた神域の森で、静かに神様の声を聴いてみるのも良いかも知れない。

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 実はこの写真も上記の森の写真のすぐ傍なのだが、竹にたくさんの落書きが彫られていた。

 人通りが多いルートでは見かけなかったが、枝道になると人が極端に少ないので、こっそりと不届きな行為に及ぶ輩もいるのだろう。

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 落書きという行為自体が、私にはなぜやるのかさっぱりわからないが、タイの寺院でもタイ語でサボテンに落書きがしてあるのを見かけた。心無い落書きをする輩は、どこにでも居るのだろう。

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 見れば、落書きは日本語以外の言語が圧倒的に多い。これも先般の記事で触れた外国人観光客の増加による弊害であるならば、とても寂しいことである。

 ここは神域の山である。いくら宗教観が違うとはいえ、いや宗教観が違うからこそ、訪れた国の宗教や信仰あるいは文化を尊重しなくてはならないはずで、大半の良識のある旅行者は普通にそうしているのだ。

 結局一部の不逞な輩がすべてを台無しにすることに、私は憤りを覚える。

【写真】2017年5月
【文章】2018年5月
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