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  以前の記事『新幹線から見る富士山』で、新幹線に乗ったら富士山がよく見えるという話を書いたが、羽田や成田から飛んだ時にも、昼間であれば綺麗に見えることが多かった気がする。自分では日頃の行いが良いと思ったことはないが、実は良いほうなのだろうか。

 飛行機の窓越しということもあり、なかなか写真では綺麗に撮れないのだが、雲海の間に浮かぶ富士山を、車窓ならぬ機窓からぼんやり眺めるというのも良いものだ。

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 富士山から西には南アルプスが見える。高い山々が白く雪を被っているのは、これが1月の写真だからだ。その左側には中央アルプス、さらに奥に北アルプスまで見えたが、このサイズの写真にすると小さくなってしまうので割愛する。

 我々は当たり前のように享受しているが、特別な技術も才能も持たない人間が、このような光景をなんの苦労もなく見ることができるというのは、改めて考えてみるとすごいことなのだろうと思う。昔なら考えられない光景だ。伊能忠敬が見たら、どんなに羨ましがることか。

 鳥瞰というが、鳥が高度1万メートル以上で飛ぶことはほぼない。まさに近代以降の人間だけが眺めることができる光景である。未来の人間も同様に眺められるのか、それとももっとすごい、例えば宇宙や月からみた地球の景色が一般的なものになるのか、それはわからないのだけれど。

【写真】2015年1月
【文章】2018年5月


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