2007-04-30_21.36.05

 タイ東北部のメコン川沿いの街ブンカーンに滞在していた時のことだ。川沿いのチャンシン通りに投宿し、近くの食堂に夕食に出かけた。

 その食堂はテラス席というか、屋根だけがあって壁がなかった。東南アジアではよくある建屋だ。都会だと冷房があるほうが良いと思うこともあるが、田舎の、しかも川沿いなら、涼しい風が吹き込み、なかなか心地よい。

 食堂の中は少し薄暗かった。テーブルに並ぶ食べ物や対面の家内の表情もわかりにくいほどだった。しかし食べ物は安くて美味しかった。

 そんな中で食事を楽しんでいると、テーブルの脇の柱に何か動くものがあった。かなり驚いたが、落ち着いてみてみると、どうやらヤモリのようだ。ちょうど外は暗くなってきたところであったし、食堂の中も暗かったので、夜行性のヤモリが動き始めたのであろう。

 慌てて写真を撮ってみたが、ピントをゆっくり合わせる時間もないまま、どこかに去ってしまった。驚いたのは向こうも同じだろう。

【写真】2007年4月
【文章】2018年8月

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