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 法然院は銀閣寺の南にある寺院である。哲学の道を散策する際には立ち寄ることも多いのではないかと思う。

 法然院はその名の通り浄土宗の開祖である法然上人と所縁のあるお寺であるが、現在では浄土宗からは独立している。なかなか趣のあるお寺であるが、その裏手の一角に写真のようなモニュメントがある。

 縄が張られていたので、すぐそばには行けなかったが、どうやら円形の石の台座に、陶片らしきものが放射状に埋められており、真ん中に数珠が直立したようなものが立っている。ストーンヘンジを思い出したりもしたが、そういえば過去記事で紹介したタイ北部のチェンラーイのラックムアン(市の柱)のほうが似ている気がする。

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 そばには『聞思得修信』と書かれたプレート。ご丁寧に英語の説明まで書かれているが、それ以前の問題として、日本語の意味もわからない。一緒にいたフランス人の友人に「これは何?」と聞かれたが返答に窮した。

 後に調べてみたところ、このモニュメントは法然上人の回忌法要の際に作られた、比較的新しい近代芸術によるモニュメントであるようだ。ただ私個人の考えとしては、哲学的で難解とも言えるモニュメントは、仏教を簡単にして大衆に説いてまわった法然上人やその教えにはどうもそぐわない気がする。

【写真】2017年5月
【文章】2018年8月
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