P1020046

 台湾南部の都市、高雄のとある寺院。私が初めてここを訪れた時、境内の端にはいくつか屋台っぽいお店があり、地元の人々が集ってお喋りをしていて和やかな風情だったが、二度目に訪れた写真の時には、子供たちの囲碁大会が開かれていて、すごい熱気だった。この日は2012年の大晦日だったので、何らかの催しの一部だったのかも知れない。

 日本でも昔は戦国武将にも好まれ、江戸時代にも指南役が居たことなどから考えると、結構盛んであったはずだが、現代では囲碁人口も減少するばかりだという。漫画『ヒカルの碁』のブームで競技人口が増えたのも、一時的だったようだ。世界戦でも中国や韓国の後塵を拝している。残念なことだとは思うが、囲碁が打てない私が言うことではない。

 子供たちがこれだけたくさん集まって、皆で競い合っているのを見ると、台湾でもそれなりに囲碁が盛んなのであろうと思う。

 ちなみに私は囲碁のルールは知っている。ルールは本などで学べばわかる。しかしどう打ったらいいのかがわからない。父は将棋は好きだったが、囲碁は打たなかった。その後も対戦相手や定石、あるいは面白さを教えてくれる人はいなかった。しかし、きっと面白いと思うのだ。これだけたくさんの人が、単純なルールと道具で白熱できるのだから。機会があればやってみたいと思う。もう少し頭が柔らかい若いうちにやってほうがよかったかも知れないのだけれど。

【写真】2012年12月
【文章】2018年8月


にほんブログ村 旅行ブログへ