2008-08-25_21.20.37

 私は渡米したことが四回、渡欧したことが四回ある。アメリカや欧州など、時差が大きな地へ移動すると発症するのがジェットラグ、いわゆる時差ボケだ。

 巷では西よりも東への移動、すなわち日本からだと欧州よりもアメリカへの移動のほうが、時差ボケが発生しやすいと言われているようだ。本当か嘘かは知らないが、少なくとも私には当てはまるようで、日本からアメリカへ行った時や、欧州から帰ってきた時の時差ボケはかなり辛い。

 時差ボケには個人差があり、全くならない人や、飛行機の中でお酒飲んで寝れば大丈夫という人もいる。だが私はどうもひどいようで、色々対策を試してみても、日米・日欧の時差ボケが解消されるには5~7日間ほどかかる。

 現地の夜になったら無理やり寝るようにしているのだが、2時間程度で目が覚めてしまう。以降は目が冴えてどうにも寝られない。夜中に宿の周りを散歩したり、日の出や朝焼けを眺めたことも、珍しい話ではなかった。上の写真もテキサスに行ったとき、夜中に寝られずホテルの周囲を散歩していて、日の出を迎えてしまった後の一枚である。

 アメリカではスーパーなどで普通に睡眠薬や導入剤が売っていた。日本のように特に処方箋を必要としないので、記念とばかりに弱い睡眠導入剤を買ってみたことがある。時差ボケが激しくなりそうな時は、それを試しに飲んで無理やり寝ておくと少しはマシになったので、以後何度かお世話になっている。

 ただ時差ボケというのは、単なる睡眠時間だけの話ではなく、生活や食事などのリズムとも関係しているようで、今まで眠っていた時間に近くなると脳や身体が休みたくなるみたいだ。直接的な眠気はなくても、どうも頭がぼーっとしたり、身体が重い感じがする。そのズレは、私の体感的には一日にだいたい1.5~2時間ずつ修正されていたように思う。

 一週間程度の出張が一番しんどくて、やっと身体が現地に慣れてきたころに、また狂わされるということになる。本当に時差ボケのない人が羨ましい。

【写真】2008年8月
【文章】2018年10月
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