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 クアラルンプールの象徴的な存在でもある、対を為す二つのビル、ペトロナスツインタワー。

 過去記事にも書いたことがあるが、私が初めて海外の土地を踏んだのは、このマレーシアの首都クアラルンプールである。1997年2月のことだ。そして2018年に21年以上の時を隔てて再訪することになった。

 1997年の訪問時はトランジットで一泊しただけということもあり、初海外で緊張していたこともあって、あまり記憶には残っていないし、市内の写真も写りの悪いものが1枚残っているのみである。

 当時、まだこのツインタワーは完成していなかった。建設中のものを車窓から見たような気もするが、それも確かに覚えているわけではない。

 ペトロナスツインタワーは、私がクアラルンプールに初訪問した翌年の1998年に完成し、20世紀に建てられたビルでは最も高いものとして名を残すことになった。もちろん建った当時は世界最高層ビルだったわけだが、わずか5年でこちらの記事でも紹介している台湾のTAIPEI101にその座を引き渡す。とはいえ、2018年現在でも、ツインタワーとしては世界最高とのことである。

 このツインタワーだけでなく、20年で高層ビルはとても増えたように思う。少ないながらも残っている記憶の欠片と照合してみると、街並みの随所に変わったところも、また変わっていないところも見受けられた。昔に行った場所に再訪して、記憶を辿ったり変化を探したりするのは、住んでいる人には難しい旅人ならではの楽しみと言えるのかも知れない。

【写真】2018年11月
【文章】2018年11月
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