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 こちらはクアラルンプールの中華街の中にあるスリ・マハ・マリアマンというヒンドゥー教の寺院。中華街と書いたのは間違いではない。インド人街ではなく中華街にあるのだ。

 マレーシアという国は本当に多民族国家で、宗教も文化も多種多様なようだ。アジアの大国である中国の影響はもちろん、大航海時代以降の西洋列強の進出、内戦等による移民の流入、等の様々な歴史的要素があったゆえの結果なので、良かったのか悪かったのかはわからないが、少なくとも現在ではそうなっているのだ。

 彼らの文化などが混じり合って一つの文化を形成しているのか、というと、それは違うような気もする。混じって一つの色になるのではなく、別々に存在して一つの国を形成している、要は絵の具じゃなくて虹みたい、というのが私の印象だ。もちろん個人的な印象に過ぎないことはご理解頂きたい。

 そしてそうであるがゆえに、彼らは異文化に対して非常に寛容であるように思える。近年では日本人の移住したい国一位をキープしているというが、それは多民族・多文化・多宗教であるがゆえに、異民族・異文化・異宗教に寛容であることも大きな一因なのだろうと感じた。

 マレーシアには2018年の訪問が3度目になるわけだが、1度目2度目ともに1日だけしか滞在していないので、実質ゆっくり旅をするのは初めてということになる。そんな私ごときが言うほどのものではないかも知れないが、ゆっくり見て周ればそれだけ深い味わいが楽しめるような地に思えている。

【写真】2018年11月
【文章】2018年11月


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