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 アジア諸国で日本のコンビニはよく見かける。ちょっとした街ならば必ずあると言ってもよいくらいである。

 タイでは昔からセブンイレブンをよく見かける。タイで見かける日本型コンビニは9割方セブンイレブンという印象である。コンビニの海外進出競争の歴史や状況には詳しいわけではないが、私の記憶が正しければタイでは20年以上前からセブンイレブンは一番よく見かけたと思う。もちろん現在のようにどこでも見かけるほどではなかったが。

 日本型コンビニといえど、商品や価格は現地化が図られているので、旅行者である私が訪れても、色々目新しいものばかりで楽しい。

 以前は日本でもコンビニ飯といえば、手軽で値段はそこそこ、味は期待できない、といった印象だったが、近年では著しい改善を遂げ、かなり費用対効果が高いものが揃っていると思う。そこでタイのセブンイレブンのコンビニ飯を試してみることにした。

 旅行中くらいは良いものを食べたら、と言われるが、私的には現地の庶民が普段はほとんど食べないようなものには、それほど興味が沸かない。どちらかというと現地の人が普段食べているもの、美味しいと思うものを体験してみたい。だからコンビニ飯でもチープなB級グルメも、私にとってはお腹だけでなく好奇心を満たす御馳走なのである。

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 とりあえず弁当風のものやチルドのものがたくさんあった。店員がレジの背後の電子レンジで温めてくれるのも日本と同じだ。いかにも現地らしいものを選んでみようと考え、タイ風炒飯とチキンのセット弁当、それに豚肉のライスバーガーを購入してみた。

 うむ。美味しい。

 さすがセブンイレブン、といったところだ。ほっぺたが落ちるほど美味しい、というわけでないが、誰もが美味しいと感じるバランスの良さ。たしか弁当が日本円で120円くらい、ライスバーガーが80円くらいだったかと思う。この味とボリュームなら、十分すぎるほどの及第点である。日本でこの値段と質で売っていたら、ランチタイムを待たずに売り切れてしまうだろう。

 田舎町でタイミングを外したりしてうまく食事にありつけないようなことがあれば、また利用することになるかも知れない。


【写真】2018年11月
【文章】2018年11月
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