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 先般の記事でも記したが、マレーシアは他民族・多文化国家である。料理についてもマレー料理だけでなく、インド料理や中華料理などは一般的に食べられている。いや、日本の中華料理と同じで、インド料理・中華料理というよりは、インド系あるいは中華系のマレー料理、と言っても良いのかもしれない、とも思う。

 ペナン島のジョージタウンでバスから降りて投宿するまでの道に、インド系の庶民的なレストランがあった。とりあえずお腹が減っていたので、入ってみることにした。

 私はインド料理にもマレー料理にもあまり詳しくないし、マレー語もあまりわからないので、メニューの料理の名前を見てもどんなものかわからないものが多い。もちろんナシゴレンとかミーゴレン、ミーレブス、ラクサ、ナン、カレー程度の常識的なものならわかるが、その程度だ。

 お店のメニューには知らない名前の料理がたくさん並んでいた。こういう時、無難に知っているものを選ぶということもできるが、知らないものに出会ったら試してみたくなるのが私の性分である。それが何かはまったくわかっていなかったのだが、とりあえずTHOSAI(トーサイ)というのが目に入ったので頼んでみることにした。

 お店の人はトーセみたいな発音をしていた。フランス語の影響もあるのだろうか。

 やってきたのが上の写真のような大きな三角形のものである。

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 頼んでみたのはトーサイ・アヤム・マサラと書いてあったもの。お腹が減っていたので、値段からお腹を膨らせるくらいのボリュームを想定したみたのだ。とはいえ、AYAMは鶏肉、MASALAは香辛料から作った日本で言うところのカレーだということは知っていたので、それらが具材などで使われているのは予期していた。

 トーサイはいうなればクレープみたいなものだった。ただし甘くないし、外側は若干パリッとしている。インド風ガレットと言ったほうがよいのかも知れない。その中に細かくした鶏肉の料理が詰まっていた。なるほど、プレーンというのを頼んだらこの中身がないクレープだけが出てくるのだろう。そしてマサラがついていたら、このカレー付きのが出てくるらしい。

 とりあえず挑戦してみてよかった。とても美味しいし、食感もまた楽しい。

 まぁ私が無知であっただけではあるのだが、いろいろな知らないものに出会って見識を広めたりチャレンジしたりできるのは、旅の大事な楽しみであり、目的の一つだと思う。

【写真】2018年11月
【文章】2018年12月

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