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 一つ前の記事でも述べたが、開封は灌湯包子が名物料理である。フラリと立ち寄ったお店でも食べてみたが、やはりせっかく来たので、開封ナンバー1との声も高い老舗レストランで食べてみたくもなった。

 実は開封で投宿した場所の近くにあり何度か前を通っていた。一応高級レストランとのことで、なんとなく気軽には入り難い雰囲気を感じていたが、入ってみればそんなことは杞憂に過ぎなかった。店は賑わっていて店の人々も忙しく動き、むしろ庶民的な雰囲気に近い。

 ちょうど食事時ということで忙しかったのだろうとは思う。しかし下の写真の鴨肉と灌湯包子の二つの料理を頼んだのだが、鴨肉がやってきてから30分程経っても灌湯包子がやってこない。注文が通ってないのかと思って確認したら、通っていると言う。何度か諦めて席を立とうかと思ったくらいだった。

 そしてようやくやってきたのが写真のものである。

 一般的に小籠包と呼ばれているものよりは若干大き目で平べったい。綺麗な形は菊花に例えられるそうだが、それも頷ける。

 味は…たしかに開封の巷で食べたものよりは美味しかった。値段は確か日本円にして300~400円程度だったと思うのでそれほど高くはないし、費用対効果も悪くはない。とはいえ、開封随一のお店だとすれば、若干残念な感じでもある。

 上海や台湾の美味しいお店のようにスープもこぼれるほどでもないし、それほどジューシーでもない。美味しいことは美味しいけれど、こんなもんか、と思ってしまったのが正直なところだ。

 色々な美味と出会いを重ねると無駄に舌が肥えてしまう。仕方がないことだとはいえ、純粋に未知との遭遇を楽しめなくなっていくのはちょっと寂しい気もする。これは美味に対するものだけでなく、美景や他の色々な刺激に対しても同じである。

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 閑話休題。灌湯包子だけでなく、蒸した鴨肉も頼んだ。中華圏ではポピュラーで、中国や台湾へ行ったら必ず食べたくなるものの一つだ。値段は忘れてしまったが、老舗レストランの割にはそれほど高くはなかったはずで、こんなに山盛りでやってきて驚いた。

 鴨は大好きなのでとりあえず美味しくは食べられるが、とても塩辛すぎた。また鴨肉は肉が固くなりやすく、それをフワッとジューシーに仕上げるのが名店の技だと思うが、それほどレベルが高いものでもなかった。残念ながらこの一品も、開封随一の老舗レストランと呼ぶにはふさわしくないと思えた。

 ただし、灌湯包子も鴨肉も、それほど不味かったわけではないし、値段的にも高くはない。巷の庶民的な食堂で出されていたら、普通にこんなもんかと思って食べるだろう。開封随一の老舗レストランと期待しすぎたのがいけなかったのかも知れない。

 まぁこれもまた行ってみないとわからないことなので、別に後悔はしていない。これもまた旅の思い出、である。



【写真】2017年10月
【文章】2019年8月
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