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 こちらは雲南省麗江の古鎮にある『三眼井』、三つ目の井戸という意味であるのはすぐにわかる。

 中国の雲南省やその周辺に多いナシ族(納西族)の伝統的な上水道だとのことである。3つに区切った水場の最上流を飲用、真ん中を野菜を洗う用、最下流をその他の洗浄用とすることで、貴重な水資源を皆で上手に使うための工夫である。確かに飲用や野菜を洗うときに、魚や肉を洗った生臭い水や、洗濯した後の汚れた水は使いたくない。昔はそういう諍いが多く発生していたのだろうし、それはここだけに限った話でもないだろう。

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 別の場所で、同じ『三眼井』という名の上水道に出会った。台湾、といっても本島より福建省厦門に近い金門島にある南山という集落内である。

 ナシ族の三眼井とは形状は大きく異なる。恐らくその目的・用途も異なると思うのだが、こちらは何の説明も資料もないので、なんのために三つ目にしているのかはわからなかった。

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 中を覗いてみたが、真っ暗でよくわからない。少なくとも現在では使われていないようだ。中で繋がっているように思えたが、それなら余計になぜ三つ目にしているのか疑問である。三人が一度に取水できるように、だろうか。

 また『三眼井』で検索してみると、中国各地にいくつか散在している。同じものを指しているのかもわからないし、そもそも単なる地名としてなのか、史跡や名勝としてなのかはわからない。が、各地にあるのだとしたら、これまたルーツや由来にも興味が出てくるのである。

とりあえず覚えている内に、2つの三眼井の場所を記録しておくことにする。




【写真】上:2012年8月 中・下:2019年1月
【文章】2019年8月
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