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 蚵仔煎と言えば、日本では台湾名物の牡蠣のオムレツとして知られている。台湾の夜市や食堂街に行けば、見かけないことはないと言ってよい。

 ただし台湾の料理の多くは中国大陸から来たもので、特に台湾島に近い海岸沿いの潮州や福建省をルーツとするものが多い。したがってそのあたりで同様の料理を見かけても、決しておかしいことではなく、むしろオリジナルに近い可能性も高い。

 福建省の厦門の街でも、メニューに蚵仔煎を挙げているお店を多く見かけた。旅先では大当たりの可能性が頭を過ぎってしまい牡蠣を食べるのを控えることが多いのだが、やはり台湾と違うのかどうか、興味のほうが勝ってしまったので、一度食べてみることにした。

 見た目はよく似た感じだったが、少し違うのは、台湾のもののように片栗粉のような粉が入っておらず、純粋に卵焼きに閉じ込めただけのようだ。そのせいで食感が異なるだけでなく、味もしっかりしているように思えた。上にかかるソースも台湾ほど甘酸っぱくなく、それが牡蠣の味を余計にしっかり感じさせる。これはこれで悪くない、どころか、こちらのほうが美味しいかも。

 色々な場所を訪れると、文化の繋がりに気付くこともある。新たなモノに出会うと、今まで見てきたモノの見え方が変わったりもする。一つの事や物等を極めるのも良いが、その周囲や他を知ることで、繋がりを発見したり視野を広げたりすることも大切なのだろう。

【写真】2019年1月
【文章】2019年11月
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