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 京都の南部、ちょうど名神高速道路の京都南インターの近くに、城南宮という神社がある。古くから、家相などの方角に関する厄除け、『方除け』の神社として知られている。そこから転じて、引っ越しや旅の厄除け、更には交通安全の神様としても信仰されるようになった。

 最近では減っているようだが、昔は京都を走っている自動車の多くに、この城南宮のお守りが貼られていたものだった。全国的にも知られており、各地から車のお祓いに来られるそうだ。

 正面の鳥居、よく見るとちょっと他の神社の形と違うようで、興味深い。

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 境内や庭園の花々でも有名で、桜や梅、椿、藤、躑躅などの名所でもある。特にお花見シーズンなどは混みあうが、冬場などは境内も空いていて静かだ。

 駐車場が無料なので、ハイシーズンは駐車場に入るのも渋滞するが、閑散期にはガラガラで、気軽に訪れて散歩できるのも良い。

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 こちらは本殿。平安遷都の頃に作られた神社、すなわち1200年以上の歴史を持っている神社だと聞くが、本殿や社殿は比較的新しいもののようだった。

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 本殿の裏側をぐるりと一周することができる。

 周囲に小さな社がいくつかあって、各地の神様が祀られていた。

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 こちらが城南宮の参道(たぶん表参道)。写真に見える小さな鳥居のような、いくつかの枝社が点在している。

 城南宮は幕末期の鳥羽・伏見の戦いに於いて、戦端が開かれた場所である。薩摩軍が城南宮に布陣し、参道に配置された大砲を合図として戦いが始まり、城南宮は激戦の地となったそうだ。

 今はそんな熾烈な戦いがあった歴史があったことも想像し難いくらいに、平和で静かで少しばかり趣のある参道である。

【写真】2019年11月
【文章】2019年11月
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