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 COVID-19のせいで、人が居るところに出かける気にはなれませんが、人がいない山の散策なら問題ないでしょう、というわけで、近くの山(京都の西山)へ山歩きに出かけてみました。

 平日の昼間には人に会うこともあまりないのですが、今日は少し広い主要山道ではたまにハイカーの姿を見かけました。やはり同じことを考える人はいるようです。ただし、距離を保ってすれ違うくらいでは感染しませんし、私がよく歩いているような枝道では全く人に会わないことは変わりありませんでした。

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 実は近くの山で深山に入るのは約1年半ぶりです。というのも、2018年の強烈な台風で京都も甚大な被害を受けたからです。我が家の近所でも、いまだ屋根にビニールシートが被せてある家があります。

 山では多くの山道が倒木や土砂崩れで塞がれ、素人が立ち入るには危険な場所となってしまっていたので、深山まで入らず、里山を散策する程度にしていたのです。

 今では主要な山道は整備されたようですが、あまりハイカーには知られていないような枝道ともなると、まだその爪痕ははっきりと残っています。

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 それらの枝道はますます人の足も遠のき、踏み固められた道が薄れていきます。そのせいで草木に埋もれてしまっているところもありました。

 草木・倒木や土砂などに覆われて阻まれ、以前は闊歩していたはずの見知った枝道も様変わりしており、迷ってしまいます。道が無くなったり塞がれていたりして、何度も崖を登り降りしたり、引き返したりと、かなり手間取りました。

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 こうやってみると、いつも変わらない景色に見えるのですけれどね。

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 山中では、ヤマザクラが終わりを迎えていましたが、ミツバツツジが綺麗に咲いているところが多くあります。この山で咲いているものの多くはコバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)という種類だったと思います。

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 庭園の整えられた花はもちろん綺麗ですが、山野に咲く花を愛でるのもまた良いものです。

 他の花もいろいろ見ましたが、すべてを写真には撮っていません。とりあえず撮ったものだけを備忘録として…。

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 カキドオシ。漢字では垣通しで、文字通り垣根を突き抜けてくるほど勢いよく伸びるのだそうです。私が見たのは小さいものでしたけれど。

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 ハナニラ。文字通りニラとかネギに似た匂いがあります。

 『ベツレヘムの星』なんて言われるのも、この綺麗な星型を見ると頷けます。

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 これは何の花だろうと思いましたが、調べてみるとキイチゴの仲間、たぶん草苺(クサイチゴ)の花のようです。そういえば、このあたりの山々には色々な野苺が見られます。もう少ししたら、赤い果実つけることでしょう。

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 そうそう、珍しい番(つがい)のトカゲを見かけました。このあとすぐに2匹連なって逃げていきましたが。

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 こちらも番で、山の中の砂防ダムに居たカルガモさん。

【写真】2020年4月
【文章】2020年4月

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