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 国道9号線は京都市内を始点とし、中国地方の山陰側を経由して山口県まで結ぶ幹線道路である。京都の始点は、国道1号線との分岐点である堀川五条の交差点だ。

 その国道9号線を堀川五条から西、すなわち山陰方面に進むと、御前通(おんまえどおり)を越え、西大路通の手前で右側に見えるのが、京都市立病院である。

 写真は五条御前の交差点で、左側から奥に繋がる道は国道9号線の五条通、手前を横切っている道は御前通。

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 さて、上の写真の五条御前の交差点を右、すなわち御前通を北上すると、左側にいくつかの病院の建屋が見える。その中に、この写真の3階建の建物がある。

 そして、この建屋の3階の外壁には、緑の線で何か模様が描かれている。幾何学的というにはあまりに規則性や作為性がないように見える。所々×印も描かれており、まるで児童向けの冒険譚に出てくる宝の地図のようだ。

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 謎の宝の地図が描かれているのは、この建屋の3階の外壁だけのようだ。他の建屋を入念に調べてまわったわけではないが、サッと見たところでは周囲の建物にもそれらしき絵図は描かれていなかった。

 なにか配管のようなものを示しているのか、とも思ったが、それなら他の階や別の建屋に描かれていてもおかしくはない。芸術的な趣向にしては地味だし、何らかの意図があるように感じてしまうのだが、線や×が何を意味するのか、さっぱりわからない。

 何の用事もない健康体の私が、(しかも病院が大変なこのご時世に、)この謎の答えだけを求めて、訪問や電話で問い合わせをするのも気が引ける。かといって、通るたびに気になって仕方がないこの謎の図、どなたか目的や意味をご存知の方はいらっしゃらないだろうか。

【写真】2021年3月
【文章】2021年4月
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