最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

Vientiane ビエンチャン

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

ラオスビールの醸造所

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 日本や中国、タイでは、複数のビール醸造メーカーがある。しかしラオスでビールと言えばBeer Lao(ビアラオ)がほぼ市場を独占している。これまでの資本異動の経緯はここでは割愛させて頂くが、いわゆる半国営企業というやつだ。2010年くらいからはカールスバーグの資本も入っているので、その扱いもあったかと思う。
 銘柄も元々はスタンダードのラガーしかなかったが、21世紀に入って少しした頃からだったか、ダークやゴールドなどの銘柄も増えた。

 日本人にもファンは多い。私もその一人と言っても良いかも知れない。少なくとも中国やタイのビールよりも日本人の口に合うと思う。

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 写真はたしか本社の醸造所だったかと思うが自信はない。首都ビエンチャンとタイのノンカーイとの国境を結ぶ幹線道路の途中にあるので、恐らく多くの人が見たことのある風景なのだろうとは思う。

 上の写真の建物は、今ではもっと立派なものに変わっていたかも知れない。

 グッズショップがあったり、醸造所を見学させてもらえたりもするようだ。写真を撮った当時は現地でのそういった情報の入手はなかなか困難だったし、素通りしてしまったのだが、情報化社会は便利なものだ。次に行った時には訪問してみようかとも思う。

【写真】2007年4月
【文章】2017年9月

ラオスの野菜スティックは美味しすぎる

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 昨今、ラオスは野菜が美味しいということで、わざわざ無農薬野菜を求めてやってくる旅人までいるのだと、先日テレビ番組の中で紹介されていた。

 そういえば、と昔に想いを馳せてみる。

 首都ビエンチャンで入ったラオス料理のレストラン、それなりに有名で小洒落たお店だったが、そこで勧められたのがこの野菜だった。ラオス風の少々スパイシーな味噌をつけて食べる。特に味噌は温めてあるわけではないが暑い国の常温ではあるので、ラオス版のバーニャカウダと例えても良いかと思う。

 確かに野菜は美味しい。というか、最近はどうだかわからないが、私が初めて行った頃は、タイの田舎やラオスでは、肉も野菜も味がしっかりしていて、食材自体が美味しかった。冷蔵庫が各家庭に普及していなかったので、冷凍はおろか冷蔵する習慣もあまりなかったせいもあるのかも知れない。そんなに上等な肉や野菜でないことはわかるのだが、味がしっかりしていて素朴で美味しいのだ。

 思えば文明というのは、便利にしてくれる。冷凍や冷蔵、あるいはその状態で輸送する技術などがなければ、口にすることすらできなかったモノが、スーパーに行けば簡単に手に入る。肉も野菜も、昨今ではもう遠くで獲れたものが大半だ。安く色々なものが食べられる現代は、なんて豊かなんだろうと思う。

 しかし反面、どうしても鮮度は落ちる。魚を酢漬けや塩漬け、あるいは干し魚にして運ばなければならなかった時代に比べれば、飛躍的に進歩しているが、それでも収穫した日に消費するのとでは違うことは自明である。漁協の食堂の刺身定食が人気になることからもわかる通りだ。

 ただし、現代の食生活は昔に比べて豊かであるのは間違いない。平均身長が年々増えて行っていることからも推測できる。だから一概に昔に戻れば良いというつもりはない。ただ失ってしまったもの、あるいは失ってしまうかも知れないものをしっかり確認しながら今後について考えるというプロセスは、進歩していく上で大切なのだとは思う。原発でもインフラ建設による自然との共存等でも同じだ。

【写真】2004年4月
【文章】2017年7月

ラオスのフランスパンサンドイッチ、カオチー

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 前回の記事で紹介した通り、ラオスではフランスパンはポピュラーな食べ物である。そんなラオスの朝ごはんではフランスパンを使ったサンドイッチもまたポピュラーなものである。

 カオチーと呼ばれるフランスパンのサンドイッチは、店によって色々な味付けがある。具はハムとキュウリなどの野菜、というのが一般的だが、肉味噌をつけたり、ナムパー(ラオスの魚醤、タイで言うナムプラー)の味が付いていてピリ辛ソースで味付けするようなものもある。台湾で見た肉鬆(ロウソン)のような、ほぐした肉が具に入っているものもある。

 上記のようなラオス式サンドイッチはカオチーサイクアンと呼ばれているが、定義は私にはよくわからなかった。また日本でもたまにコンビニに見かけるミルクフランスのように、フランスパンを縦に割って練乳をかけたものもあった。これはカオチーサイノムと呼ばれているようだった。ラオスはコーヒーも名産であるが、ちょっと苦味の強いラオスのコーヒーにつけて食べると、非常に合う。

【写真】2007年5月
【文章】2016年11月

ラオスの道端ではフランスパンが売られているのもよく見る光景

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 ラオスは以前フランスの植民地支配を受けており、ビエンチャンにもワイン店やフランス料理店が点在することは以前の記事でも触れたが、他にもその名残は残っている。

 ラオスの都市圏では、フランスパンは結構ポピュラーである。市場やバスターミナルわきの露店などでもよく売られているが、大きな道路の脇でもフランスパンを売っている光景をよく目にする。大量のパンを並べたお店がいくつも並んでいたりするのだ。こんなに消費しきれるのだろうが、と思うほどだ。

 値段はかなり安いが、正直味のレベルは高い。日本で売っているフランスパンよりも美味しいと思う。ただ道端で売っているのは、蠅がたかることも多く、またラオスの道路は車が通ると赤土の砂煙が巻き上がることが多いので、そのまま食べるのはちょっと衛生面が心配ではある。

 ちなみにこの写真はビエンチャンの東の外れあたりで撮ったもの。

【写真】2007年5月
【文章】2016年11月

民族舞踊を見ながら食事をとるスタイル

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 ラオスでは、ちょっといいホテルのレストランなどではステージがあることも多い。そこで民族音楽に合わせて民族舞踊が披露され、それを見ながら食事をとるのだ。

 そんなに超高級のお店でなくても見かけるので、やはりこれも文化というものかも知れない。タイでも例えばチェンラーイのナイトマーケットではステージがあり、そこで民族舞踊が披露されているのを見ながら食事することができた。もちろん無料だ。

 考えてみると日本でも、お座敷に芸者といった伝統的な歌や踊りを肴にしつつ食事するスタイルは残っている。ただ、日本では結構な破格になってしまうのが悲しいところだ。大型の温泉宿ではそれを皆で楽しめるようにする意図なのかも知れないが、ステージがあってショーが行われるところもあるのも、もしかしたらこういった文化が時代を経てきた姿なのかも知れないと思ったりした。

【写真】2004年5月
【文章】2016年9月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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