最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

Kuala Lumpur クアラルンプール

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

中華街の中のインド寺院

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 こちらはクアラルンプールの中華街の中にあるスリ・マハ・マリアマンというヒンドゥー教の寺院。中華街と書いたのは間違いではない。インド人街ではなく中華街にあるのだ。

 マレーシアという国は本当に多民族国家で、宗教も文化も多種多様なようだ。アジアの大国である中国の影響はもちろん、大航海時代以降の西洋列強の進出、内戦等による移民の流入、等の様々な歴史的要素があったゆえの結果なので、良かったのか悪かったのかはわからないが、少なくとも現在ではそうなっているのだ。

 彼らの文化などが混じり合って一つの文化を形成しているのか、というと、それは違うような気もする。混じって一つの色になるのではなく、別々に存在して一つの国を形成している、要は絵の具じゃなくて虹みたい、というのが私の印象だ。もちろん個人的な印象に過ぎないことはご理解頂きたい。

 そしてそうであるがゆえに、彼らは異文化に対して非常に寛容であるように思える。近年では日本人の移住したい国一位をキープしているというが、それは多民族・多文化・多宗教であるがゆえに、異民族・異文化・異宗教に寛容であることも大きな一因なのだろうと感じた。

 マレーシアには2018年の訪問が3度目になるわけだが、1度目2度目ともに1日だけしか滞在していないので、実質ゆっくり旅をするのは初めてということになる。そんな私ごときが言うほどのものではないかも知れないが、ゆっくり見て周ればそれだけ深い味わいが楽しめるような地に思えている。

【写真】2018年11月
【文章】2018年11月


ペトロナスツインタワーと再訪の楽しみ

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 クアラルンプールの象徴的な存在でもある、対を為す二つのビル、ペトロナスツインタワー。

 過去記事にも書いたことがあるが、私が初めて海外の土地を踏んだのは、このマレーシアの首都クアラルンプールである。1997年2月のことだ。そして2018年に21年以上の時を隔てて再訪することになった。

 1997年の訪問時はトランジットで一泊しただけということもあり、初海外で緊張していたこともあって、あまり記憶には残っていないし、市内の写真も写りの悪いものが1枚残っているのみである。

 当時、まだこのツインタワーは完成していなかった。建設中のものを車窓から見たような気もするが、それも確かに覚えているわけではない。

 ペトロナスツインタワーは、私がクアラルンプールに初訪問した翌年の1998年に完成し、20世紀に建てられたビルでは最も高いものとして名を残すことになった。もちろん建った当時は世界最高層ビルだったわけだが、わずか5年でこちらの記事でも紹介している台湾のTAIPEI101にその座を引き渡す。とはいえ、2018年現在でも、ツインタワーとしては世界最高とのことである。

 このツインタワーだけでなく、20年で高層ビルはとても増えたように思う。少ないながらも残っている記憶の欠片と照合してみると、街並みの随所に変わったところも、また変わっていないところも見受けられた。昔に行った場所に再訪して、記憶を辿ったり変化を探したりするのは、住んでいる人には難しい旅人ならではの楽しみと言えるのかも知れない。

【写真】2018年11月
【文章】2018年11月

笑顔が素敵なマレーシア航空のパイロットさん

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 この写真は1997年にマレーシアのクアラルンプールに渡った時、着陸後に撮らせてもらったものだ。もう20年以上も前のものだから、今はきっとお歳を召しておられることだろう。

 この当時、4年半後に9.11同時多発テロが起こるなんて考えても見なかった。航空会社も同じだったのだろう。今からは考えられないことだが、当時は離陸前や着陸後に操縦席を見せてくれたりすることもあったし、飛行中もそれほど厳重管理されていなかった。

 今となっては飛行時やその前後に操縦室の扉を開けること自体がダメなのだろうと思う。もちろんテロやハイジャック等への対策としては当然のことであるし、特にそれで乗客が困ることもない。ただ、こういう昔懐かしい写真を見ると、現代はなんだか世知辛いというか、そういう対策をしなければならない人間の業に対して切ない気持ちになるのだ。

【写真】1997年2月
【文章】2018年1月

初めて異国の地を踏んだクアラルンプールの夜

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 クアラルンプールには一度しか行ったことがない。写真はインスタントカメラで撮った写りの良くないこの一枚が残っているだけだ。だが、この写真は私にとっては思い出深いものでもある。
 
 クアラルンプールには1997年に初めてタイに訪れた時の往路、マレーシア航空のトランジットで一晩過ごした。夕刻に到着して、次の朝にはタイへと飛んだ。

 初めてタイに訪れた時と書いたが、それは初めての海外旅行でもあった。つまり私が初めて踏んだ異国の土地は、マレーシアのクアラルンプールである。

 初めて肌で感じる異国の空気にどれだけ興奮したことか。
 初めて食べる異国の食事はどれだけ刺激的だったことか。
 初めて見た異国の風景はどれだけ衝撃的だったことか。

 それらは今でも記憶に強烈に焼き付いている。
 
 だが以前の記事でも記した通り、昔は写真をあまり撮らなかった。そのうえ、このときは初めての海外に一種のハイテンションで舞い上がった状態だった。当時はデジカメではなかったので、とりあえずパシャパシャ撮るような意識がなかったということも一因ではある。写真を撮ることを忘れていたのである。
 
 そんなわけで、クアラルンプールの写真はこの一枚しか残っていない。だが、ヘタクソで写りの悪いこの写真は、それらの記憶を呼び起こさせる、私にとっては思い出深いものなのである。

【写真】1997年2月
【文章】2005年8月 【加筆修正】2016年6月
 

  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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