最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

UbonRatchathani ウボンラーチャターニー

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

ワット・トゥンシームアンの池の上に建てられた経典の保管庫

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 タイ最東の県都ウボン・ラーチャターニーにあるお寺ワット・トゥンシームアン。ワット・トゥンシームアンの境内に入ると、すぐ目前にこの建物が見える。これは経蔵、すなわち経典などの保管庫である。

 ビルマやラオスの様式が混じっているらしき多層の屋根も印象的であるが、さらに特徴的なのが池の上に建てられていることである。昔は大切な経典などは木の葉を乾かしたものに記していたが、これに虫が付くのを防ぐため、ということらしい。

 私的には、池の上に建てたら虫はつかなくても、湿気でボロボロになってしまう心配はないのかと思ったりもする。南国はカラッとしているイメージがあるかも知れないが、バンコクでもこの寺があるウボンでも、ほぼ年間通じて東京よりも湿度は高い。平均湿度は70%を超える高温多湿な気候である。

 とはいえ、長年こうやって保管してきているのだから、当然それは杞憂に過ぎない、ということである。もしかしたら建物あるいは経典そのものに、何らかの工夫があるのかも知れない。

【写真】2005年8月
【文章】2006年10月  2016年6月改訂

タイでは珍しくしとしと雨が降る早朝の駅

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 タイ最東の県都ウボンラーチャターニーの駅の早朝。一番列車に乗ろうと、早朝に駅に到着した。列車もまだ入線前で、回送列車が静かに並ぶばかりだ。

 日本ではどちらかというと、しとしと降る雨が多いように思うが、タイでは雨と言えば、やはりどしゃぶりのイメージだ。特に雨季のピークも近い8月にもなると、どしゃぶりの雨の止む間隔がだんだん縮まり、また降る時間が長くなってくる頃合いである。

 だが、この日は珍しく、日本でよく見る雨のようにしとしと降っていた。この雨も長く続くことはなく、1時間後くらいにはすっかり止んでしまっていた。
 
【写真】2005年8月
【文章】2006年3月 2018年2月修正

ウボンの夕刻の公園でジョギングをする人たちとタイの健康志向

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 さすがに熱帯のタイに於いて、炎天下の昼間にジョギングをしている人を見かけることはほぼ皆無であった。しかし、バンコクに限らず地方都市でも、朝夕の公園などでジョギングやウォーキングあるいはエアロビなどをする人が増えた。この写真はタイ東部の県都ウボンラーチャターニーの夕刻である。

 個人的な感覚なので間違っているかも知れないが、タイでこういった健康志向が一般的に広まってきたのは、2000年代初めくらいからだった気がする。社会や経済の発展故なのか、他国文化の影響なのか、民族的な意識ともいうべき感情が影響しているのか、複数のタイ人の友人に聞いてみたことがあったが、様々な意見があり、結論はわからなかった。

 タイではお茶もたっぷりと砂糖の入った甘いものがオーソドックスであるが、若い世代や中流階級をターゲットとした健康志向の微糖あるいは無糖のお茶が流行りだしたのも、確かこの頃であったと思う。

【写真】2005年8月
【文章】2006年3月 2018年2月修正

屋台街にやってきた象

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 タイのたいていの都市では、夕刻になるとたくさんの露店が出て市が立つ場所があるものだ。タイ最東の県都ウボン・ラーチャターニーでは、トゥン・シー・ムアン公園近くのラチャブリ通りに食べ物屋台がたくさん出ていた。良い匂いをさせるたくさんの種類の食べ物屋台に目移りしながら、今日の夕食を選ぶのは楽しいものである。
 
 そしてタイでは、人が集まるところには象がやってくることもある。もちろん自らやってくるわけではなく、象使いが連れてくるのだ。彼らは象に食べさせる餌を売るというか、象に餌を食べさせる体験サービスを売って、生計を立てているのである。池の鯉のエサや奈良公園の鹿せんべいと似たようなものだと思う。
 
 その昔、象は力仕事などで重宝されたものだが、現代では重機などに活躍の機会を奪われた。象使いの生活は厳しくなる一方だと聞く。

 もちろん利便性の面でも動物愛護の面でも、動物を使役するよりは機械の方が良いのだろうし、否定するものではない。時代の流れというものだ。日本も濃厚に牛馬を使役しなくなって久しい。

【写真】2005年8月
【文章】2006年2月 2018年2月修正

ドラゴンフルーツはタイ語で『龍の宝玉』

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 南国フルーツとしては有名なドラゴンフルーツ。タイでは『ゲーオマンコン』と呼ばれている。『マンコン』だけで呼ばれることもあるようだ。

 『マンコン』はタイ語で龍、『ゲーオ』は宝石/玉/グラスなどの意味があるが、ここでは宝玉の意味と受け取っても良いかと思える。『龍の宝玉』とは、なんともウィットに富んだネーミングではないか。
 
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 派手な外観であるが、その少し分厚い皮を剥くと、白い西瓜にも似た果実が現れる。果実の色は白以外のものもあるが、味はほとんど変わらない。食感も西瓜に似ており、水分を豊富に含んでいるところも似ている。味だけ考えるとキウイフルーツに似ているが、薄めだし酸っぱくない。

 西瓜と大いに違う点は、皮に近いほんの一部分を覗いて果実全体にゴマのような種があることだ。食感もゴマに似ているが味はあまりない。プチプチと口の中で潰れる食感のアクセントが、ドラゴンフルーツの醍醐味であるかも知れない。

 ちなみに果皮はかなり酸っぱい。果実に皮の繊維がうっすらと付いただけの状態でも、かなりの酸っぱさを感じる。素手で簡単に剥けるのではあるが、その点は注意したほうが良いかも知れない。

【写真】2005年8月
【文章】2006年1月 2018年2月修正
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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    2016/6/2開設