やはり旅に出ると、たくさんの種類の食べ物、できればこれまで食べたことも、いや想像すらしたこともないような美味しいものにも出会ってみたい。人生で二度とその地には来られないかも知れない異国の地であれば、余計に焦燥にも似た思いで求めてしまう。
あれもこれも食べておきたい、ということで、つい食事でたくさんの種類のものを頼んでしまう。複数で訪れているならシェアすればよいのだが、一人だとなかなか食べきれない量が出てくることも多い。
この台湾の一人旅の時もそうだった。白ご飯よりは魯肉飯を食べておきたいよね、鴨は大好きだから食べておきたい、ビールのアテに臭豆腐もいいね、汁物も欲しい、なんてノリで頼んでいくと、ものすごい量になってしまった。
ただし、最近ではかなり減ったが、私は元々大食いなほうである。この時もほとんど残さず食べているが、さすがにお腹いっぱいになった。お店の人は結構驚いていたようだった。本来なら2~3人で食べるくらいの量ではある。
私は一人旅は別に嫌いではない。昔から考えると、放浪旅の半分以上は一人旅であったが、好きなところを好きなだけ、自分のペースでみたり移動したりできるのは気楽で良いと思っている。ただ、食事だけは、気の合う人と一緒の方が良い。複数でシェアできるほうが倍楽しめる。
【写真】2008年12月
【文章】2018年11月