最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

浙江省

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

杭州西湖の西側にある小さな禅寺『永福禅寺』

2008-08-13_10.11.24

 杭州といえば風光明媚な西湖が有名であるが、その西側の湖畔に灵隐寺(霊隠寺)という名刹がある。大きな寺院で見ごたえもあり、人も多い。

 その灵隐寺の脇に、永福禅寺という小さな禅寺がある。開山から1600年の古刹とのことだが、観光客で混みあっている灵隐寺とは異なり、訪れる人は少ないようだ。少なくとも私が訪れた時には、ここまで足を伸ばしている人はほとんどいなかった。ただしこれも10年以上前の話だ。今は変わっているかも知れない。

 なぜか入口に竹ぼうきが立てかけられているのは、なにか意味があるのだろうか。いや、恐らくないだろう。

2008-08-13_10.14.57

 小さな禅寺と書いたが、それは灵隐寺に比べれば、というだけで、境内は結構広い。中に入るにつれてゆるやかに登っていくことになる。訪れた時は真夏のかなり暑い日だったので少し閉口した。

2008-08-13_10.16.29

 境内はよく手入れされているようだった。他に人もいなかったので、風の声や鳥の囁き、あるいは虫や蛙などの鳴き声などの自然の音だけが聞こえる。禅寺らしい良い雰囲気だ。

2008-08-13_10.21.16

 境内にはいくつかの伽藍が点在しており、お釈迦様や観音様などが祀られている。自然の声に耳を傾けつつ、ゆるりと巡ってみるのも良いと思う。

【写真】2008年8月
【文章】2019年8月


緑茶を使った杭州名物のエビ料理『龍井蝦仁』

P1020748

 中国で茶文化が非常に身近であるのは一般的に知られている。もちろん普通に飲むのは当然として、各地で茶葉を使った料理も散見される。中でもこの杭州名物の龍井蝦仁(ロンジンシャーレン)はよく知られている方かも知れない。

 杭州の街は風光明媚で知られる西湖を抱え、さらには周囲にも河川や湖沼が多く、昔から淡水エビが非常にポピュラーな食材だったそうだ。そして西湖の南西の山間に、中国でも有数の緑茶ブランドの産地である龍井(ロンジン)がある。その名産品同士を組み合わせた、まさに杭州名物料理が『龍井蝦仁』、文字通り龍井茶とエビ(蝦仁)を使った一品である。

 淡水エビと龍井茶、いずれも繊細な食感や味わいを持つ。それに生姜や卵白などをまぶして調理してあるわけだが、やはり繊細なバランスの上に成り立っている。色合いもまた白と緑、淡いピンクの色合いのバランスが美しい。いわばお上品な料理である。

P1030439

 こちらは確か杭州でも名店のものだったと思う。実は1/3くらい食べてしまった後のもので申し訳ないが、この写真しか残っていなかった。上側の写真のお店よりも格段に味も見栄えも上品だったが、かならずしも上品=美味というわけではない。

 とりあえずこの龍井蝦仁、どこのお店でも結構なお値段がする。確かに龍井茶も繊細な高級ランクはかなり高価であるし、川エビの処理もふわふわで美味しくするには手間がかかるだろう。しかし私の感覚からすると、量や質に対しては割高な気がする。特に高級店で食べようものなら普通に数千円はする。

 上側の写真は庶民的なお店で頼んだものである。一般的な食堂なら千円以下であるが、それでも他のメニューに比べれば高めで、名店のような繊細さはない。とはいえ、私的にはそれはそれで美味しいとは思うのだけれど。

 杭州にいらっしゃる際には、名店と庶民的なお店で食べ比べて見られるのも良いかも知れない。とはいえ、上の写真と下の写真は7年の隔たりがあるので、したり顔で言える私ではない。

【写真】上:2014年1月 下:2007年8月
【文章】2019年6月

杭州のインパクトの強いパブ

2008-08-15_11.25.41

 杭州の西湖は、中国でも随一といっても良いほどの風光明媚を誇る湖である。古より愛された湖は、今も多くの人が訪れ、周囲には名所や観光客向けのお店なども多数ある。東京から杭州にANAの直行便があって便利なこともあり、私も何度か訪れている。

 そんな西湖のほとりを散策している時だった。テーマパークのアトラクションと見紛うばかりのインパクトのあるお店の入口を発見した。『森林酒吧』と書いてある。

 酒吧というのは、たしかパブのことだったと思う。昼間だったこともあり、どうやら営業中という雰囲気ではなかった。ただし、もし営業していたとしても、なんとなく入るのを躊躇してしまいそうな外観である。

 今でもあるのかどうかはわからないが、中をご存知の方がいらっしゃったら、是非レポートを拝見したい。

【写真】2008年8月
【文章】2018年9月

東坡肉の名前の由来となった天才・蘇軾の豊かな人生

2008-08-13_12.54.17

 以前に東坡肉(トンポーロー)の記事でも紹介しているが、料理の名前は蘇軾の名乗った号である東坡居士が由来である。

 蘇軾は宋代最高の詩人とも評される。詩の風格や題材も多種多様かつ自由闊達で、それでいて美しい。また詩だけでなく、散文にも優れ、また書家としても有名である。だが、蘇軾(蘇東坡ともいわれる)の高い人気は、それらの優れた作品よりも彼の生き様に因るところが大きいのではないかと思う。

 そもそも蘇軾は科挙に合格した超エリートである。しかもその科挙にも逸話があって、試験基準が非常に厳しくなって3人しか合格者が出なかった時の合格者である。詳しい話はここでは割愛する。

 官僚としての彼は、世界史でも出てくる旧法派で、王安石の新法派に干されたりして、何度か地方に流されている。左遷アリ、流刑アリだ。だがこの多才の天才は、不遇に嘆くばかりというわけでもなく、むしろ行く先々で地方ライフを満喫してしまう。その地の風物や食を愛し、詩を詠み、文章や書をしたため、時には音楽に興じる。有名な赤壁賦も黄州に流されたときに生まれたものだ。東坡肉もそういった気質から生まれたものだろうと思う。

 旧法派が復権して都に戻ったり、同じ旧法派の司馬光(以前の記事参照)とも改革の方向性で対立して孤立したりもする。再度新法派が復権して流され、その後に許されて都に戻る際に病死する。仕事人としてはエリートならではの過酷な運命を辿るが、その中でも創作を通じて人生を楽しむ蘇軾の生き様は、人生の豊かさの本質を示している気がする。

【写真】2008年8月
【文章】2018年8月

司馬光と資治通鑑

2008-08-13_12.55.27

 司馬光は北宋時代の学者・政治家である。三国志にも曹魏の軍師として登場し、後に西晋を建国する司馬懿の弟を祖先に持つとされている。

 司馬光と言えば、歴史書『資治通鑑』を編纂したことで有名である。私も高校時代に読んだ。中国の歴史書といえば、例えば『史記』などが典型的であるが、一つの国の盛衰や特定の人物についての情報をまとめ、物語のように綴る紀伝体が中心であった。ところが資治通鑑は編年体、すなわち起こった物事の順に書かれている。読み物としてはとっつきにくいが、歴史全体の流れを読み解くのに向いている史料であると思う。

 司馬光はお固くて生真面目というか、考証が不足で不明瞭な説などはあまり書きたくなかったので極力排除したのだろうなぁというのが私に残っている印象だ。そして史家としてのその姿勢は、私的にはとても尊敬すべきものだと思っている。

【写真】2008年8月
【文章】2018年7月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



記事検索
カテゴリー
ブログコミュニティ
いろいろな旅行ブログ
にほんブログ村 旅行ブログへ

いろいろなタイ旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ タイ旅行へ

いろいろな台湾旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ 台湾旅行へ

いろいろな中国旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ 中国旅行(チャイナ)へ
メッセージ

名前
メール
本文
Thanks for your visit (UU counts)

    2016/6/2開設