台湾東部の花蓮で自転車を借りて周囲を散策してみた。この街を訪れるのは初めてではなかったので、街の規模感はある程度把握していた。雰囲気の良い街の路地や、東部有数の花蓮の港、それに豊かな景観美の海岸線など、ゆっくりと巡ってみるには自転車が丁度良いと思ったのだ。
実際、バスやタクシーでは気軽に訪れられない場所にも行けるし、徒歩では厳しい距離も移動できる。花蓮に限らず、旅の街歩きには自転車がちょうど良いと思えることも多い。ただし、ちょうど良い場所でレンタサイクル屋が見つけられなかったり、ちょっと借りたいだけなのに高額なこともまた多い。中国では昨今急速に街中のシェアサイクルが発達しており、電子決済で利用できる。世界各地で旅行者が利用できれば、旅の街歩きは飛躍的に楽になるような気がしている。
閑話休題。写真は花蓮の街を自転車で散策していて、街の中心から郊外に出た辺りにあった武聖宮という大きな道教寺院。海岸に近い場所なのだが、周りに大きな建物などはなく、巨大な伽藍が目を引いた。
この先はどんどん街から外れ、特に観光名所などもなかったのだが、この少し先から海岸沿いの遊歩道のような細い道に出て、何Kmか南下してみた。正確にどれくらい進んだか覚えていないし、写真も残っていないのだが、青い空と海を見ながら自転車を走らせるとどこまでも走れる気がした。ただ永遠に続くかのようなその道をどんどん進むと、時間的に帰れなくなりそうなので、ほどほどにしておいた。
Google Mapで場所を探したら、すぐにたどり着くことができた。
【写真】2013年1月
【文章】2018年10月