タイ東北部のサコンナコーン。二度ほど訪問したことがあるが、写真は2006年5月に訪れた時のものだ。
時間は20時前くらい。普通に街中だったはずだが、タイの地方都市の夜は早いことが多い。日が暮れると車の往来も急激に減り、お店も閉まる。タイの地方の街は、県都でも大抵はこういった雰囲気だったように思う。
日本でも東京とそれ以外との格差が話題になることもあるが、タイに於けるバンコクとそれ以外との格差は、日本とは比較にならないくらい大きいと感じる。日本だと県庁所在地クラスの街中の大通りで、夜の20時前に写真のような光景になることはまずないと思う。
もちろんずいぶん昔の話ではあるのだが、タクシン元首相の失脚以降、タイの地方の経済は滞る一方だと聞いたこともある。もしかしたら今でもそんなに変わっていないのではないか、と思ったりもする。再訪していきなり賑やかな夜の街になっていたら、それはそれで寂しい思いがしてしまうわけだが。
【写真】2006年5月
【文章】2018年12月