最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

香港

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

パンダのホテル in 香港

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 昨日の記事に引き続き、パンダのホテル。

 こちらは香港にある悦來酒店というホテル。英名はPANDA HOTELである。その名の通り、パンダがトレードマークになっている。

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 ロビーで出迎えてくれるパンダ。でもあんまり可愛くない気がする。

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 ロビーにはパンダグッズが陳列されている。購入することもできるようで、値札もついていた。

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 この左下の丸いパンダのぬいぐるみは、私的にはかなり気に入ったのだが、悩んだあげく買わなかった。結構なお値段がしたし、大きかったので荷物に入らない。

 しかし今現在、この丸いパンダは家に居る。この香港のパンダホテルに泊まった時から約6年後、まったく同じ形をしたぬいぐるみを北京のおもちゃ問屋で発見し、購入したのであった。北京に行った時は中国内での移動の予定がなく、同じホテルに1週間ほどの滞在であったため、大きなスーツケースで訪れていた。だから楽に持って帰ることもできた。まったく旅の縁と言うのは不思議なものである。

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 アメニティなどの袋などにもホテルのマークとしてパンダが印刷されているが、凝りようでいえば昨日の記事の都江堰のパンダホテルの方が上だ。ただし二つの記事の間には約七年の隔たりがある。変化の速度が著しい中国においては、一世代違うくらいの感覚なので、単純に比較することはできない。

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 タオルにもホテルのパンダのマーク。確かこのタオルもロビーで言えば購入できたと思う。

【写真】2007年3月
【文章】2018年10月

香港最古のマーケットとタイムカプセル

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 香港の西港城(ウエスタン・マーケット)は香港最古の市場とされる。1906年に建築され、1990年には古跡に定められている。昔どうだったのかは知らなくて残念なのだが、写真の2007年当時は綺麗なショッピングモールになっており、シルクを扱うお店、あるいは伝統工芸品や贈答品のお店が多かった。

 開業以来、何度か大規模な改装も重ねているとのことで、今は変わっているかも知れないし、これからまた変わるかも知れない。

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 1990年に古跡に指定された際にも、大規模なリノベーションが行われたらしい。入口のすぐそばに、記念プレートが埋め込まれていた。

 どうやらこの裏側にはタイムカプセルが埋められているらしい。今は掘り出されているのか、それともいまだ眠っているのかは知らないが、もし掘り出す時期が決まっているなら、それも明記してあって然るべきだと思うので、おそらく取り壊しや大きな改装があるまで、掘り出されることはないのだろうと予想する。

 何が埋まっているのか興味津々である。ネット上で軽く探してみたが、答えにはたどり着けなかった。ただこれだけ堂々とプレートが埋め込まれているので、誰かが興味を持って調べていても不思議ではない。機会があればもう少し調べてみようと思う。

【写真】2007年8月
【文章】2018年7月

路面電車の線路にはバラストがありません

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 香港の市街地で、路面電車(トラム)の線路の修復工事をしているところを見かけた。

 日本の路面電車でも同じことではあるが、路面電車の軌道の単純な構造が故に、傷みやすかったりもするのだろうなと思った。

 路面電車の線路には枕木もバラスト(=敷いてある石)もない。これらにはいくつかの役割があるのだが、その中でも『衝撃と重量負荷の吸収』は最も大切と言ってよいかと思う。路面電車に乗った時、突き上げるようなゴツゴツ、ガツンという衝撃を感じたことがある方も多いだろう。あれは車輛のサスペンションの劣化だけが原因ではなく、軌道側に衝撃を吸収するクッションがないことも一因である。

 路面電車の車輛は一般の鉄道車輛と比べればはるかに軽いが、それでも十数トン程度はある。香港の二階建てトラムだともっと重いかも知れない。そんな重量物がそれなりのスピードで走るにもかかわらず、直接地面に備え付けられた細い2本のレールに乗っているだけなのだ。軌道や車両にかかる負荷が相当なものであるのは容易に想像できる。

 以前にも同様のことを書いたことがあるのだが、鉄道に限らず、こうやってメンテナンスをされていたりするのを見ると、大変だなぁと思うとともに、感謝をしたいと思っている。我々が当たり前に享受しているものは、たいてい普段はあまり日の当たる機会が少ない仕事に支えられているものなのだ。とはいえ、工事等で道路が渋滞していたら、イラつくこともあるのだけれど。

【写真】2007年3月
【文章】2018年7月

坂道の上に高層建築がそそり立つ香港

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 香港が坂道の多い街であることは以前の記事でも記したことがある。そして香港の坂道の光景でさらに印象的だったのは、その坂道の先の高台にニョキニョキとそびえる高層建築群だ。

 日本でも広い平野部を除けば、山に面して街が広がるところも少なくはない。しかし日本に於ける高台の住宅は、マンション等の高層建築ではなく、余裕のある宅地に戸建てが並ぶのが一般的ではないかと思う。

 日本の場合、マンション等の集合住宅は一戸当たりの土地代が安くできる。故に、駅近くなどの地価が高い場所に高層建築というのは効率的であり、逆に駅から離れた高台などの土地が安くなるところではそのメリットが出し難いのは理解できる。

 だとすると、香港の高台に聳え立つ高層マンション群はいったいなぜなのだろうかと思ってしまう。眺めが良いとかの単純な理由なのか、坂の上でも土地が高いのか、慣習的なものなのか、などなどいろいろな疑問が生じてしまう。

 以前、住宅業界の会社に経営コンサルとして従事したことがあった。その際に伺ったことだが、この業界の海外進出が難しいのは、文化的な面もさることながら、法制や税制が各国で大きく違いすぎるのが大きな理由だとのことだった。住宅は特に法制や税制で雁字搦めなので、日本で積み上げた経験や知見を移植していくような展開は困難で、国ごとに一から作ってローカライズさせざるを得ない。これでは地元の企業に負けてしまうのは自明で、海外に市場を求めるメリットがないのだ。

 香港の高台の高層建築群も、おそらく法制や税制、あるいは風土や慣習などの文化的側面などの理由もあるのかも知れない。正確にはわからないままだが、香港だけに限らず、そういったいろいろな国の制度や文化の違いが、街並みの違いを作っていくのかも知れない。そんな考えを錯綜させながら町並みを眺めてみるのも楽しいものだと思う。

【写真】2007年3月
【文章】2018年6月

熱狗と外来語

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 これは香港の町中で見かけたもの。結構有名な話であるが、中国語でホットドッグは熱狗である。初めて見たときは一瞬考えて、すぐに『そのままやないか』と思ったものだ。意味を当てただけの字が、まるでなぞなぞのようで面白い。

 そういえば日本で外来語を取り込むときは、音をそのままカタカナ表記にするだけのことが多い。特に昨今ではその傾向は強いと思う。しかし、例えばbaseballを中馬庚が野球と訳したように、昔は日本になかったものや概念が入ってきた際に、訳語を考え出して当てることも多かったのだろうと思う。

 今や義務教育で英語を習い、街には英語をはじめとした外来語が溢れているが、当時は外国語の素養がなければ皆が理解できなかったことは容易に推測できる。現代はそれだけグローバル化が進んでいる、と考えることもできるのだろう。

 中国では単に音を当てるだけでなく、渡来の新しいモノや概念を中国語で訳した単語を多く見かける。最近のIT用語などでも多く見られるようだ。これは中国では大都市圏を除けば、まだまだグローバル化が進んでいないと捉えることもできる。しかし個人的には、色々な面でデファクトスタンダードを他国のベースにとられたくない中華的な思想やそれに基づいた政府の方針も働いているのかもしれない、とも感じたりする。実際のところは詳しく知らないので、無責任な放言と受け取って頂けるとありがたい。

 ところで金牌や冠軍など、中国の人たちは金賞・最高・高品質などを謳う文句を、とかく商品名や広告に使うので、街中に溢れかえっている。お店のネオンや外装も派手だが、文言も派手だ。日本なら誇大広告で規制されそうなものも多いが、どうせ枕詞みたいなものだと誰もが理解しているようで、これも文化の違いなのかと思ったりする。私的にはどちらかというと、日本でやたらとみられるモンドセレクション金賞を謳った広告は、知らない人を騙しているみたいなので、いい加減やめてもらいたいとも思う。

【写真】2007年3月
【文章】2018年1月

  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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