最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

沖縄 Okinawa

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

美ら海水族館のゴミ箱と観光地の気配り

P1000044

 沖縄の有名な水族館、美ら海水族館にあったゴミ箱。ゴミ箱の水草の柄はともかく、脇のタツノオトシゴの配色はなんだか子供の塗り絵のようだが、こんな派手な色をしたタツノオトシゴの仲間はいただろうか。私は詳しくはないが、少なくとも覚えはない。しかし、華やかで良い。

 そういえば21世紀に入る頃より、観光地などでデザインに趣向をこらしたゴミ箱を見かけることが増えたような気がする。テーマパークなどは特にそうだ。

 確かに昔ながらの遊園地は『遊具を設置した公園』の延長線にある気がするが、昨今のテーマパークでは各アトラクションだけでなく、園全体の雰囲気そのものが見どころとも言える。確かに昔ながらの無骨なゴミ箱は、少々無粋に見えることだろうし、こういった演出も大切なのだろうと思う。

 細かな気配りや工夫を見つけるのも、私にとっては観光地に於ける楽しみの一つなのかも知れない。非常に関心させられたり、逆に杜撰なところを見つけてしまったり…そしてそれらの気付きが、趣味や仕事に様々な示唆を与えてくれることもとても多かった。

【写真】2010年12月
【文章】2018年1月

※たぶんこれで1000記事

夜の国際通り (沖縄県)

P1000013

 国際通りは、沖縄の最大の都市である那覇に於ける随一の繁華街である。

 ご存じの方も多いと思うし、特に私が詳しいわけではないはずなので、詳しい説明や紹介はここでは割愛させて頂く。そもそも私がブログを記すのも、旅行の情報提供を主目的とはしていない。あくまで旅の記憶などを元に思ったことや考えたことを綴った備忘録兼エッセイのような読み物とご理解頂ければ幸いである。

 それはさておき、特に沖縄だからといって、繁華街の様子はそんなに本土と変わりがないようにも思える。ただ、街路樹がヤシの木であるだけで、南国らしい雰囲気になるのだから面白い。

 やはり観光客が多いせいもあって、お土産物屋もたくさん並んでいるし、いわゆる観光客価格なお店が多い。だが大抵の地方都市の繁華街というのは、地元の人たちが多く利用するお店も同じエリア内に混在している。国際通りも例に漏れないようだった。団体の観光客では行けないようなお店を覗いてみるのも、放浪旅の楽しみの一つだ。

 英語の表記や米国兵が目立つと聞いていたが、私が訪れた時には特にそんなことも感じなかった。たまたまなのかどうかはわからない。

【写真】2010年12月
【文章】2018年1月


沖縄最北端・辺戸岬の白い鳥

P1000065

 日本でアメリカとの戦争が終わったのは1945年(昭和20年)であるが、終戦後沖縄はアメリカによって占領され、日本に返還されたのはその27年も後の1972年(昭和47年)のことである。私が物心ついたころにはすでに返還後だったが、私より上の世代では返還時を記憶に残しておられる方々も大勢いらっしゃると思う。

 アメリカが沖縄を占領していた時代、沖縄最北の村である国頭村(くにがみそん)と、北東数十キロの沖合に浮かぶ鹿児島県最南の島・与論島との間で、年に一回だけ交流集会が開かれていたそうだ。

 本土から沖縄に行くのも、沖縄から本土に行くのも、パスポートが必要な時代だった。交流集会はちょうど沖縄最北の辺戸岬(へどみさき)と与論島との間、北緯27度の海上で開かれたのだという。

 この友好の証として、沖縄の辺戸岬には『ヨロン島・国頭村友好のきずな』と題した白い鳥の記念碑が建てられている。今は自由に行き来できる世となったが、時代や環境が変遷していく中でも、人々の想いはこうして受け継がれていくのであろう。

yoron
地図はGoogle Mapより


【写真】2010年12月
【文章】2017年1月

建設中止となった中城高原ホテルの廃墟(沖縄県)

P1000239

 沖縄県の世界遺産の一つである中城(なかぐすく)城址のすぐ近くにある廃墟。1970年代に中城高原ホテルとして建設されたが、業者の倒産や沖縄の本土復帰による規制の変更などにより中断、そのまま放置されているとのことだ。

 廃墟としては比較的綺麗に思えたが、この写真を撮った当時でも40年近く放置されていることになる。立ち入り禁止になっていたため、中には入れなかった。

 こういった廃墟はその寂びれた雰囲気から、得てして幽霊が出るなどの噂がたつが、この廃墟もご多分に漏れず沖縄随一の心霊スポットとして有名らしい。本当かどうかは確かめようがなかったが。

【写真】2011年1月
【文章】2016年9月

城壁の復元光景を見て、先人たちの努力に感謝する(沖縄県)

P1000235P1000237

 沖縄県では世界遺産『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として9カ所の遺跡などが指定されているが、写真はそのうちの一つである中城城跡。

 訪問した時、城壁の一部は復元中であった。天災による被害か、太平洋戦争時の沖縄戦によるものかは知らない。中城城跡は沖縄戦時の被害は比較的少なかったとパンフレットか何かの説明で読んだが、少なかったということは何かしら被害はあったということであろう。

 瓦礫の山から城壁を再現していくのに、どれほどの時間と根気が必要なことだろうか。表面の平らな部分がある石を選んで番号が貼ってあるようだった。この画像をコンピュータに取り込んで、パズルのように組み合わせていくのかと推測した。

 2016年には熊本城の石垣も震災により崩れた。また、海外で有名なところでは、カンボジアのアンコール遺跡は、崩落の危機が叫ばれて久しい。遺跡が綺麗になりすぎると歴史ロマンを感じにくくなるのは事実なのだが、それでも遺跡は放置すると風化してしまう。これはラオスの世界遺産の記事でも触れた通りだ。現代でも数多くの遥か昔の遺産に触れることができるのは、先人たちの努力の賜物であることを改めて実感し、感謝した。

【写真】2010年12月
【文章】2016年7月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



記事検索
カテゴリー
ブログコミュニティ
いろいろな旅行ブログ
にほんブログ村 旅行ブログへ

いろいろなタイ旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ タイ旅行へ

いろいろな台湾旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ 台湾旅行へ

いろいろな中国旅行のブログ
にほんブログ村 旅行ブログ 中国旅行(チャイナ)へ
メッセージ

名前
メール
本文
Thanks for your visit (UU counts)

    2016/6/2開設