最果志向 ~放浪家坂木さんの足跡~

この数十年の放浪履歴を元に思ったこと・感じたことなどを訪問者の目線で綴る『旅エッセイ』ブログ。たまに自作の音楽の紹介。

Texas テキサス

【坂木より】
2016年6月2日開設。現状一日1~2記事の更新です。皆様と『最果(さいはて)志向』と『漂泊の思い』を共有できれば幸いです。たまに昔作った音楽も公開しています。

テキサスでみた見事なオークの木

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 オーク(Oak)は、日本で言うところの楢の木である。正確にはブナ科コナラ属の総称である。

 建材や家具などに多く使われているが、やはりアメリカでオーク材と言えば、私が一番に想像するのはバーボンウイスキーである。表面を焦がしたオークの樽で熟成させ、特徴のある香りを生み出す。

 バーボンと言えば本場はケンタッキー州である。元々はケンタッキー州の地名であり、『シャンパン』や『コニャック』などと同じく、その地で作ったものしかバーボンと名乗れなかったのだが、今は法律で定義が定められており、ケンタッキー州以外でもバーボンを作ることができる。テキサス州でもバーボン作りは結構盛んなのだと聞いた。

 ちなみにバーボンの定義を簡単に書いておくと、『アメリカ製』『材料にトウモロコシを半分以上』『熟成にオーク樽使用』『蒸留酒』。大雑把に書いたが、もう少し細かなアルコール度数などの規定もある。またウイスキーの中では珍しく、着色料の使用を禁止していることも特徴かも知れない。


 オークの木の話から話がそれてしまった。バーボンについては昔から愛飲しているし、思い出や思い入れもそれなりにあるのだが、余談が長くなりすぎてしまうので、また機会があれば書くことにしよう。

 アメリカではそれだけ一般的に使われている木ということで、生えているところも多いようだ。オークランド(Oakland)などが典型的であるが、他にもOak~で始まる地名はよく見られる。そういえば日本でも柏、樫、楢、杉、松など木の名前で始まる地名が多くみられるのは、昔は林が広がっていたり、ランドマークの大きな木があったりしたのだろう。


 なんだかオチもなく、支離滅裂な記事で恐縮である。

【写真】2008年5月
【文章】2018年7月


オースティンの中心部のビル群

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 以前の記事『テキサス州オースティンの街角にて。自身のアメリカについての知識の無さは酷かった』でも書いたが、テキサス州はアメリカの州の面積ではアラスカに次ぐ二位であり、日本全体の面積の2倍に近い。その広いテキサスにはいくつか大きな都市圏があり、オースチンはヒューストン、サンアトニオ、ダラスに次いで4番目の規模である。

 しかし4番目と言えどもさすがに州都だけはある。中心部は高層ビルが立ち並ぶ。ただし日本よりも少し間隔に余裕が見られる並び方が、なんとなくアメリカらしい気もした。写真中央若干左の一番目立っていたビルは、後に調べてみるとテキサスのサンアントニオを拠点とするフロスト銀行のビルらしかった。

 私が思うに、オースチンでは前衛的なデザインのビルが比較的多かったように思う。綺麗な直方体ではない、と言う意味合いに捉えて頂いて構わない。普通に考えれば直方体に近いほうが、建設費用も減り、床面積も最大限になるので、効率的なのだろうと思う。だが、美術館や競技場ならともかく、オフィスビルやマンションでもこういった趣向を凝らしたデザインが多いのは、土地に余裕があるアメリカだからこそなのか、それとも遊び心と言うべきものなのか。

 オースチンは近年に見直されて開発が進む都市圏だということもあって、新しいビルが多いこともその一因ではあろうと思う。実際、Google Mapの3Dで見てみると、2008年のこの写真に比べて、更にいくつか高層ビルが増えており、光景は変わっているようだった。中国でも近年に開発が進む都市では、前衛的なデザインのビルが並んでいる光景もよく見かける。

 旅行をしていると、興味深い建築物にも良く出会う。建築やその歴史を知れば、より深く見識を深められるだろうと思うことも多い。知りたいことばかり増えて、齢四十を過ぎても惑ってばかりだ。

【写真】2008年5月
【文章】2018年1月

サンアントニオの街角と世界街角モニタリングの未来

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 サンアントニオはアメリカ南部のテキサス州の中でも大きな都市であり、ヒスパニック系の住民の比率が高いことでも有名である。

 私がこの街に来たのは、出張で渡米したときの休日で、そんなにたくさんの時間はなかったし、上司や同僚たちと一緒だったので、いつも通りの気ままなフラリ旅はできなかった。また休日とはいえ、仕事で来ているのでそんなに写真をパシャパシャ撮りまくる雰囲気でもなかった。従って、こういった何気ない街角の写真などはほとんど残っていなかった。これはそんな中の数少ない1枚である。

 会社の人と仕事以外で団体行動をするときに自己主張をするほうではないので、行く先などはお任せだ。だから正直、この写真もどこで撮ったのかまったく覚えていない。だが看板などが写っていると、比較的場所を辿るのは簡単だった。



 後ろの駐車場の『PARK』の看板は大きく変わっているが、手前の『Casa Rio』の看板が特徴的だったのですぐにわかった。この看板は写真では左端が切れているが、サンアントニオはヒスパニック系が多く、スペイン語も多く見られることから、店の名を推理するのは容易である。

 さすがアメリカはGoogle Mapも本場である。2013年以降、だいたい半年刻みくらいでその光景のデータが収められているのには恐れ入った。今後世界中のあらゆる街角を覗けて、しかも半年刻みというスパンがどんどん短くなってくると…リアルタイムに近いタイミングで世界中の光景が見られるのも、そんなに遠い未来ではないような気がした。

【写真】2008年5月
【文章】2017年12月

テキサス州エルパソの街とフランクリンマウンテンズを上空から望む


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 メキシコとの国境を有するテキサス州エルパソの街。

 メキシコの国土や国境はこの写真ではほとんど見えない。写真には写っていない左側が国境となり、手前に写っている街は、エルパソの街の東北部分にあたる。

 エルパソはちょうどフランクリンマウンテンズと呼ばれる小さな山脈の南端にあたる部分に広がっている。だだっ広い平野に、いきなりこの辺りだけ山々があるのは、ちょっと不思議な感じだ。一枚の柔らかい紙あるいは薄い布などの両端を持って、ちょっと両手を中央に寄せた時にできる山なりの皺のような感じに見える。日本にはない光景だと思う。

 以前にもやってみたが、飛行機の窓からの写真と同じ景色をGoogle Mapの3D表示の疑似鳥瞰で作ってみた。この3D表示はそのまま埋め込みができないのが難点だが、一応リンクを写真下につけておいた。ここから飛べば、自由にグリグリ動かすことができると思う。(スマホは未確認)
キャプチャ

 
 そもそも、このだだっ広くて茶色い景色。山にも緑があまりなくて、とりあえず茶色。砂漠というわけではない。単に荒野というのが正しいのだろうと思う。もうまったくもって日本では見られない光景で、少しばかり圧倒される。もし日本の土地がこんなのだったら、きっと歴史も文化も日本人の民族性も、まったく違ったものになっているのだろう。


場所はこのあたり。

【写真】2015年9月
【文章】2017年7月

海外の日本料理屋さんってどうやって名前を決めるのだろう

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 テキサスで見た日本料理屋さん、店名は『KYOTO』。

 そういえば海外の日本料理屋の店名には、日本の地名が使われているのをよく見かける気がする。以前にも『埼玉』『千葉火鍋』『大阪屋』、あるいは『神田川』などを記事に載せたが、他にも日本の地名が使われているものは、色々な国に於いてしばしば見かける。

 もちろん日本で見られるような普通の店名も少なくはないし、地名だけ付いているのは少数派ではある。しかし、日本国内で地名メインの店名はほぼないと言って良いほど圧倒的に少ないことを考えると、やはり日本人にとっては珍しく思えてしまう。

 よく考えてみれば、日本にあるタイ料理店もタイの地名がついているお店をよく見かける。バンコク、チェンマイ、クルンテープ、アユタヤ、スコータイなんかは、日本でもタイ料理店の名前として目にする。しかしタイ国内でそういった店名はあまり見かけない。

 そこはやはり店名に込められたニュアンスを読み取る側の知識や語彙力、イメージの量の差なのだと思う。現地の人が現地らしいと連想できる言葉と、海外の人が現地を連想する言葉は違う、ということだ。それはそうだ、日本語を知らない人が『雅』『静』とか見ても、一見でニュアンスが掴みとれるわけはないのだから。

【写真】2008年8月
【文章】2017年1月
  
プロフィール
管理人:坂木
ただ行けるところまで行ってみたい。何もなくても構わない。何もないことを見に行く。そんな性癖を勝手に最果(さいはて)志向と名付けた。
職業は会社員。休みのたびにあてもなくフラリ旅に出てしまう。



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